BMWは7月11日、フォーミュラEの第5シーズンとなる2018/19年から、シリーズにマニュファクチャラーとしてワークス参戦すると正式に発表した。
BMWのフォーミュラE参戦については、FIAに提出していた参戦計画が2017年1月に承認されていた。
BMWはフォーミュラEを同社の電気自動車ブランド『BMW i』の技術開発の場として位置づけ『BMW iモータースポーツ』として参戦を開始。タッグを組むのは2016年から協力体制にあるアンドレッティ・フォーミュラEチームだ。
BMW AGの役員を務めるクラウス・フルーリッヒは「フォーミュラEに参加することで、持続可能でCO2を排出しない自動車社会の発展に向けた開発を進められた。それと同時にBMW iブランドの価値を高めることもできた」とワークス体制での参戦理由を説明する。
「我々はフォーミュラEを開発ラボとして活用していく。BMW iモータースポーツにとってレースと製品開発は、これまでのプロジェクトよりも密接な関係がある」
「このプロジェクトを通して、我々は電気自動車技術での経験を飛躍的に高められると確信している」
BWMモータースポーツ代表のイェンス・マルカルトは「フォーミュラEは新たなモータースポーツとして急速に発展した。また新技術を開発する場としてBMW、BMWモータースポーツにとって最適なものだ」とコメントする。
「我々がもつ技術を披露する場としてフォーミュラEは最高の場所なんだ。今後はBMW AGとしてマニュファクチャラー参戦することで関与を強めていく」
「フォーミュラEでは、我々のもつ技術とレーシングスピリットとの両方を披露することができる。シリーズはいつも我々に新たな挑戦を課してくるが、それは大歓迎だし、アンドレッティ・フォーミュラEチームとともに取り組んでいく」
第5シーズンからBMWのワークスチームとして参戦するアンドレッティ・オートスポートのマイケル・アンドレッティCEOも「BMW iとのパートナーシップを拡大し、BMWのワークスチームとしてフォーミュラEに参戦できることを誇りに思う」と語った。
「BMWとアンドレッティとの現在のコラボレーションが、ワークスチームの下地になる。BMW初のレース向け電動パワートレインでフォーミュラEを戦うことを楽しみにしている」
「電気自動車技術において、BMWはBMW iブランドを通じて自動車業界全体をリードしている。フォーミュラEにおいて、彼ら以上に優秀で歴史があるメーカーは存在しないよ」
フォーミュラEにはすでにルノーやシトロエンのDSブランド、ジャガーなどがマニュファクチャラーとしてワークス参戦しているほか、先日にはアウディがBMWより1年早く2017/18年シーズンからワークスチームとして参戦すると発表している。