シャープが運営するツイッターアカウント「シャープ製品」が運用停止になることが7月11日、明らかになった。同アカウントは6月下旬、任天堂が発売したミニスーパーファミコンについて、個人的な思い出から収録ソフトの一部を「ゼロ円」などと値付けし、問題になっていた。
運用停止の報道を受け、ネットでは、今回停止になったシャープ製品のアカウントとシャープさんを混同する人が続出し、混乱する事態となっている。
「シャープさん終了というのは、企業アカウントの一時代の終わりって感じがする」
「シャープさん」と呼ばれるツイッターは、プロフィール欄に「さまざまな家電や企業の活動、その他あれこれを発信中」とあるように、シャープの企業活動を包括的に紹介するアカウントだ。親しみのあるリプライや呟き、他社公式ツイッターとのやりとりが評判で、フォロワーは40万人以上にのぼる。
一方、「シャープ製品」は、同じく公式アカウントではあるものの、フォロワーは4万8000人程度と、知名度ではシャープさんに及ばない。
任天堂の新製品について個人的な意見を掲載したのは「シャープ製品」で、その「シャープ製品」のアカウントの運用停止を発表したのが「シャープさん」のアカウントというのが、今回の騒動の内訳だ。
しかし、「ツイッター」「シャープ」の文言からシャープさんを連想した人が多かったのだろう。ツイッターでは多くの人が
「あらー。シャープさんアカウント閉じちゃうの?」
「緩くて親近感のある感じ、しょうもないリプにもしょうもない返事を返してくれてた感じ、好きだったんだけどなぁ」
「あのリプは確かにバランス感覚の欠いた内容だったし、謹慎もまぁ、仕方ないとは思ったけど、そこまで……」
「シャープさん終了というのは、企業アカウントの一時代の終わりって感じがする」
と、勘違いする人が続出していた。
シャープさんには「今後も期待しています」と応援の声
シャープ公式ツイッター、シャープさんはツイートで「別アカウントの発言とはいえ、おなじ弊社内の公式アカウントが行なった問題です。決して無関係と言えるものではありません」と前置きし、
「インターネット、特にツイッターは、だれかが好きなもの、思い入れのあるものを共通項に人々が繋がりあう側面があると、私は思います。だからこそ企業アカウントはどんな時も、だれかの好きや思い入れを否定することは決して許されません。ほんとうに申し訳ありませんでした」
と、シャープ製品アカウントの起こした騒動を謝罪した。シャープ製品が任天堂の製品を「ゼロ円」と値踏みする投稿をして以来、シャープ公式ツイッターも沈黙を通していたため、久しぶりの呟きには「今後も期待しています」といった応援や
「ずっと静かだったから、心配してました」
など、気遣う声が寄せられていた。