トロロッソF1チームのカルロス・サインツJr.は、チームで4年目のシーズンを迎えない可能性があるとした自身の発言は、誇張されてしまったと語っている。
サインツJr.はオーストリアGPで自分の将来について語り、トロロッソのシニアチームであるレッドブルF1にすぐにでも昇格したいという願いを繰り返し述べていた。
しかしクリスチャン・ホーナーはサインツJr.の希望を打ち消した。レッドブルは来季に向けて契約のオプション条項を行使したため、サインツJr.は2018年末までトロロッソに残留することになると明らかにしたのだ。
サインツJr.は自身の発言を擁護しているが、これからは自分の将来については内部だけで議論すると話した。
「いろいろなことがひとり歩きしているようだ。僕が木曜日に言ったことに、何もおかしなことはない」
「ドライバーとして、野心的なドライバーとして、ひとりの人間として、僕の人生における最初のゴールはレッドブルのドライバーになって表彰台を狙い、彼らとともに再び戦うことなんだ。今日の僕があるのは彼らのおかげだからね」
「トロロッソとチームの人々全員は、F1に関するすべてのことを僕に教えてくれた恩人達だ。ただ僕にだって野心がある。僕の望みはいつの日かレッドブルのドライバーになることで、なるべく早くその日がくることを願っている」
「僕の言ったことは真実だ。トロロッソの設立から12年の間に、このチームで4年目を迎えたドライバーはひとりもいない。僕が4年目を迎えたら、トロロッソの歴史で初めてのことになる」
「奇妙な状況になるだろう。通常、トロロッソのようなジュニアチームはドライバーを育成して昇格させるためのものだ。おかしな話だよ」
クリスチャン・ホーナーが公にサインツJr.を叱責したことについて、どう感じたかをたずねられると、その意図については理解していると述べた。
「僕はばかじゃない。何が起きているのか、あらゆることがどう進展したのかを理解している。そんな質問をされたことに対して、少し驚いている」
「F1ではときどき起こることなんだ。今回の件を教訓に、これからはもう少し話を内部にとどめておくことにするよ」