『ラップ・ミュージアム展』が、8月11日から千葉・市原湖畔美術館で開催される。
同展は、ラップを1つのアートフォームとして捉え、ラップやラップから派生した文化を紹介する展覧会。ラップの構造にフォーカスする「ART OF RAP」と、ラップに関連する表現や文化的実践に着目する「RAP PRACTICE」の2つのテーマから構成される。企画協力者には荏開津広、DARTHREIDER、磯部涼が名を連ねている。
「ART OF RAP」では、いとうせいこう & TINNIE PUNXからKOHHに至るまでの日本語ラッパーたちが用いるリズム構造を、伊藤ガビン、大谷能生の協力のもとで可視化した映像作品を展示。また会場には、Mummy-D(RHYMESTER)、ANI(スチャダラパー)、BOSE(スチャダラパー)、クボタタケシ、TWIGY、Kダブシャイン、Shing02といったラッパーたちが実際に使用するリリック帳も並ぶ予定だ。
「RAP PRACTICE」ではラップカルチャーから派生したグラフィックやパフォーマンス、ラップと地域コミュニティーの結びつきといった様々な実践を紹介。ラップが持つコミュニケーションツールとしての一面に光を当てる内容になるという。
初日の8月11日にはMCバトルイベント『ART OF RAP / RAP OF ART presented by 鎖GROUP』が開催。約10人のラッパーが、アートにまつわるテーマをもとにMCバトルを展開する。ホストMCをDARTHREIDER、審査員を同館館長の北川フラムらが務める。期間中の週末にはトークイベントなどを開催予定。詳細は市原湖畔美術館のウェブサイトで順次発表される。