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GLAY、メンバー全員で語ったアルバム収録曲秘話 『SUMMERDELICS』先行試聴会レポ

2017年07月11日 10:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 GLAYが7月10日、14thアルバム『SUMMERDELICS』の発売に先駆けて、トーク&先行試聴会を新宿バルト9にて開催。会場には招待された約350人のファンが詰めかけ、同時中継されたLINE LIVEでは30万件以上の視聴数を記録した。


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 『SUMMERDELICS』は7月12日にリリースされる、GLAYにとって約2年半ぶりのオリジナルアルバム。メンバー全員がそれぞれ作詞作曲を手がけた楽曲が収録され、これまで以上にバラエティ豊か、そして新たなGLAYの魅力が詰まった作品に仕上がっている。


 全14曲の全曲試聴を終えると、つるの剛士、TERUと親交のあるじゃい(インスタントジョンソン)が司会進行を務めるトークコーナーへ。GLAYのメンバーが4人揃ってステージに登場。アルバムが完成し、ようやく作品を届けられる喜びをそれぞれの言葉で語りながら挨拶した。


 収録曲にまつわるトークでは、HISASHI作詞作曲のM1「シン・ゾンビ」が音ゲー『太鼓の達人』とコラボした理由や、TAKURO作詞作曲、北海道マラソンオフィシャルソングのM5「ロングラン」制作エピソード、M6「the other end of the globe」(MBS/TBSドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』主題歌)がTERUとTAKUROによる共作詞・TAKURO作曲となった理由などが明かされた。


 M14「lifetime」はJIROが久々の作詞を手がけた楽曲。ファンにむけた曲であることが紹介されると、TERUは「(JIROは)めったにそういうことしないんですよ。心の中にずっと秘めておいてそれがかたちになるのがJIROなんですけど。言葉にしないんですよ、どんな場面でも。それを初めて言葉にしたので感動しちゃって」と語り、JIROは「この2年間くらい、細かくホールツアーをまわっていて。客席を見た時にふだんのアリーナツアーとは違う客層で、こういうところで生活している人たちがいるんだとリアルに感じた時に、また次GLAYに会えるのはいつかわからないけど、楽しみに待ってくれている人たちのために作ってみようかなと思って」と同曲にこめた思いを伝えた。


 また、つるのに本作を完成させた感想を改めて尋ねられたTERUが「自信につながりましたね。いままでTAKUROがやってきたことを、こんなに大変な思いをしながらシングル曲を書いてきたんだなと思うと、リーダーとしてのTAKUROを尊敬する」と答えると、TAKUROは「90年代、当時の社長に『10日間休みをやるから、10日後にレコーディングをやる。よろしく!』と言われて、そこから曲を作ったりしていた。あの時の苦しみをいつかメンバーに味あわせてやりたいと思っていたんですよ」と冗談交じりに話し、会場の笑いを誘った。


 そのほかにも、TERUのマイペースなトークをはじめ、仲睦まじい姿を見せたGLAYのメンバー。終始笑顔のたえないイベントとなった。


 そして、イベント終了後には、「Red Bull Air Race Chiba 2017」の映像が使用された同大会テーマ曲「XYZ」のMVを初解禁。さらに、「都内某所で何かが起こる」とスクリーンに映し出され始まった「TOKYO SUMMERDELICS」と題された謎のカウントダウンもスタートした。9月からは全国アリーナツアーの開催も控えるGLAY。アルバム発表後の動向からも、ますます目が離せなくなりそうだ。(久蔵千恵)