2017年もシーズン中盤に入ったが、依然として厳しい戦いが続いている2017年のホンダF1。そのため、ここに来て、さまざまな噂がさまざまな方面から発せられている。そこで、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長に、その真偽を尋ねてみた。
――再び、マクラーレンとの契約解消が噂されていますが……。
ホンダ山本雅史モータースポーツ部長(以下、山本):金曜日の記者会見で、長谷川(祐介/ホンダF1総責任者)が話していたように、マクラーレンとの話は継続を基本として、ポジティブな関係を維持しています。世の中に出回っているような噂はすべて把握はしていませんが、その(契約解消)ようなことはありません。
――ホンダとの契約を維持したまま、来年1年間だけとりあえずメルセデスを搭載し、ホンダの競争力が上がったら、再びマクラーレン・ホンダとして戦うというオプションもささやかれています。
山本:それはないです。完全に否定します。私たちとマクラーレンには契約があるので、マクラーレンもそれはできないですし、そんな話もマクラーレンとはしていません。
――ただし、このニュースには、エリックのコメントも掲載されていました。
山本:その件については、マクラーレンとの交渉で私との窓口になっているジョン・クーパー(コマーシャル&フィナンシャル・ディレクター)にも確認はしました。『エリックの発言がなぜこうな形で記事にになっているのか?』と。するとジョンは『これは故意に発言したことではなく、質問に対して答えたことをうまくつなぎ合わされてしまった』と否定していました。今回に限らず、驚くようなニュースが出るたびにわれわれはマクラーレン側に『どうしうことなんだ』と確認していていますが、その度にジョンやジョナサン(・ニール/マクラーレン・テクノロジー・グループCOO)は『私たちがそんなことを言うわけはない』と否定しており、私たちも彼らを信用しています
――でも、マクラーレンは現在のホンダのパフォーマンスには満足していません。
山本:もちろん、このような状況にマクラーレンが納得していないことは十分わかっています。われわれが逆の立場だったら、なんとかしてくれよと言いたくなる。だから、彼らが愚痴をいうのもわかる。ただ、それとビジネスは別です。