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ピレリ「タイヤの性能、耐久性が信頼され、アグレッシブな戦略もみられた」

2017年07月10日 13:22  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ダニエル・リカルド(レッドブル)
2017年7月10日
プレスリリース

2017 F1オーストリアグランプリ決勝
・バルテリ・ボッタス、ウルトラソフト–スーパーソフトと繋ぐ1ストップ戦略でポール・トゥ・ウイン
・スターティンググリッドに全3種類のスリックコンパウンドが登場
・スーパーソフトでスタートしたハミルトン、4ポジションアップに成功
・ブリスターの発生が見られたものの、性能への影響は無し

 2017年7月9日、シュピールベルク
 
 メルセデスのバルテリ・ボッタスが、1ストップ戦略でレッドブル・リンクでのレースを制し、今シーズン2勝目を挙げました。ウルトラソフトでポールポジションからスタートしたボッタスは、その後スーパーソフトへ交換しました。
 
 スターティンググリッドにはオーストリアグランプリ用に選択された全3種類のスリックコンパウンド(ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフト)が登場し、数多くの1ストップ戦略が展開されました。
 
 なかでも、グリッド降格ペナルティによって8番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンは、スーパーソフトからウルトラソフトと繋ぐ戦略で4つポジションを上げ、4位を獲得しました。
 
 また、ウイリアムズのフェリペ・マッサとルノーのジョリオン・パーマーは、ソフト、ウルトラソフトと繋ぐ戦略でポジションアップに成功しました。
 
 全長が短く、コーナーが少ない特性のレッドブル・リンクで、今シーズン最速の平均スピードが計測されました。ブリスターの発生が見られたものの、ラップタイムに影響を及ぼすほどではありませんでした。
 
ピレリカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「非常に高速な平均スピードと雨が降らなかったことで、ブリスターの発生も見られましたが、性能への影響はありませんでした。それは、レース終盤にファステストラップが計測されたことからも明らかです」

「1ストップが主流となったなか、多彩な1ストップ戦略が展開され、ポジションアップを狙ってユニークな試みを実行するドライバーも見られました」

「ウルトラソフトでのロングランに代表されるように、上位から下位まで、戦略のオプションは全体的にアグレッシブなもので、各チームがタイヤの性能と耐久性を信頼していたことを示しています」

コンパウンド毎のラップタイム上位
ソフト
ニコ・ヒュルケンベルグ 1'09.043
フェリペ・マッサ 1'09.394
ダニール・クビアト 1'09.749

スーパーソフト
ダニエル・リカルド 1'07.442
キミ・ライコネン 1'07.486
セバスチャン・ベッテル 1'07.496

スーパーソフト
ルイス・ハミルトン 1'07.411
ダニール・クビアト 1'08.061
フェリペ・マッサ 1'08.419

最長スティント
ソフト:ニコ・ヒュルケンベルグ 56Laps
スーパーソフト:ストフェル・バンドーン 39Laps
ウルトラソフト:キミ・ライコネン 44Laps

Truthometer:
バルテリ・ボッタスが1ストップ戦略で優勝しました。ウルトラソフトでスタートしたボッタスは、42周目にスーパーソフトへ交換しました。ルイス・ハミルトンは、理論的に最速な戦略を採用しました。スーパーソフトでスタートしたハミルトンは、その後ウルトラソフトへ交換しました。