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全日本F3:坪井が高星を振り切り3勝目! 激しいバトルを制した大津が3位

2017年07月09日 10:31  AUTOSPORT web

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全日本F3第13戦を制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権は7月9日、富士スピードウェイで8時35分から第13戦の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が、高星明誠(B-MAX NDDP F3)を振り切り優勝。3勝目を飾った。

 フロントロウのトムス勢2台の接触というまさかの展開となった第12戦から一夜明け、迎えた第13戦の決勝レース。スタートでは、前日の悔しさを晴らすべく坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がトップで1コーナーへ。一方、3番手スタートの高星明誠(B-MAX NDDP F3)が好スタートを決め、2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)の前で1コーナーへ。宮田はコカコーラ・コーナーへ向けアプローチでアレックス・パロウ(THREEBOND)、大津弘樹(TODA FIGHTEX)にも先行を許してしまった。

 トップに立った坪井だが、2番手につけた高星は1秒ほどのギャップで序盤からピタリと背後につける。一方、激しいバトルとなったのは3番手争い。序盤から接近戦となっていた大津、宮田の2台が、7周目あたりからパロウにも接近。パロウ、大津、宮田という3台による三つ巴の戦いが8周目から展開されていった。

 8周目のTGRコーナーからコカコーラ、100R、さらにセクター3と延々とポジションを入れ替えながらの戦いになった3台だったが、最終パナソニックコーナーの進入で、宮田がスピン。ポジションを落としてしまう。一方、大津とパロウは翌周のメインストレートほぼすべてでサイド・バイ・サイドの戦いを展開。最後はインを守った大津が3番手に浮上した。

 このレースでは他にもコース各所で、富士スピードウェイらしいポジションを入れ替えながらのバトルが展開される好レースとなったが、終盤にむけ緊迫したのはトップ争い。中盤以降、坪井と高星が接近し、高星が何度もインをうかがうポーズをみせたものの、オーバーテイクにはいたらず。18周目、F3-Nの3番手争いが2台の間に入り、これでリードを広げた坪井が逃げ切り。前日の悔しさを晴らした。

 2位は高星で、「シリーズを考えると、優勝と2位で終われたことは良かった」と4位に終わったパロウとのポイント差を広げることに成功。3位はこのところ「チーム力が上がっている」と右肩上がりで調子を上げている大津となった。宮田はスピンの後追い上げをみせ、三浦愛(EXEDY B-Max F317)、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、阪口晴南(HFDP RACING F316)をかわし5位でフィニッシュした。

 F3-Nは、DRAGONが逃げ切り今季8勝目/4連勝を達成。植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が2位、アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が3位と、前日の表彰台と同じ顔ぶれとなった。