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黒沢清最新作『散歩する侵略者』スピンオフドラマ放送・配信へ 夏帆、染谷将太、東出昌大が出演

2017年07月09日 09:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 9月9日に公開される黒沢清監督最新作『散歩する侵略者』のスピンオフドラマ『予兆 散歩する侵略者』が、9月にWOWOWで放送・配信されることが決定した。


参考:黒沢清最新作『散歩する侵略者』、北米ほか世界21ヶ国で公開へ 松田龍平が“侵略者”名乗る予告編も


 劇作家・前川知大が率いる劇団「イキウメ」の舞台を黒沢清監督が映画化した『散歩する侵略者』は、数日間の行方不明の後、夫が“侵略者”に乗っ取られて帰ってくる模様を描いたサスペンス。長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己らが出演する。


 『予兆 散歩する侵略者』は、『散歩する侵略者』のアナザーストーリーとして、新たな設定とキャストで製作。映画と同じく黒沢が監督を務め、脚本は黒沢とともに『リング』の高橋洋が担当する。なお、黒沢と高橋がタッグを組むのは、1998年公開作『蛇の道』以来となる。キャストには、夏帆、染谷将太、東出昌大らが名を連ねた。


【夏帆(山際悦子役)コメント】


悦子という、揺るぎのない強さを持つ女性をどうやって演じたらいいのか、自分の未熟さに葛藤する日々でした。それでも心から尊敬する方達と共に、ずっと憧れていた黒沢監督の世界に身を置くことができて、夢のような素晴らしい時間を過ごすことができました。宇宙人に地球を侵略される、一見突飛なお話ですが、人間という生き物を、滑稽でおもしろく、そして美しく描いた作品だと思います。映画とあわせて、ぜひ楽しみにしていてください。


【染谷将太(山際辰雄役)コメント】
久々の黒沢組に胸踊らせながら、素敵な時間を過ごさせていただきました。過激に、そして静かに、侵略される日々をおくり、毎日の景色が変わっていく。そんな日々を黒沢監督のもと夏帆さん、東出さんと共有できたことを感謝しています。まだ完成はみていないですが、ずっとみていられる、ずっと見守りたくなる、そんな作品となっているような気が勝手にしています。映画と合わせてこの世界に浸っていただけたら幸いです。日常が侵略された時、何が残るのか、この作品を目撃するのが自分もとても楽しみです。


【東出昌大(真壁司郎役)コメント】
敬愛する黒沢監督のもと、高橋洋さんの素敵で怖い台本でお芝居出来る事が、嬉しくてたまりませんでした。染谷さんとは久し振りの共演になりましたが、また現場をご一緒出来て、心から嬉しく、力になりました。色々な感慨もある中、視聴者の方々がご覧になったことの無いような、新しいワクワクするものになればと、撮影をしてきました。是非、楽しみに待っていてください。


【黒沢清監督 コメント】
■『予兆 散歩する侵略者』について
映画版をサポートするためにささやかに企画されたものでしたが、主演三人の神がかった熱演もあって、予想外に獰猛な作品に仕上がりました。本篇が進行するすぐとなりでこんなことが起こっていようとは誰が想像できたでしょう。前川知大の『散歩する侵略者』は、こうなる可能性も秘めていたのです。


■キャストについて
(夏帆)
彼女の素早さに驚きました。何が起こっても迷いなく一瞬にして行動を開始するその様は、日本人離れしていて観客の目をくぎ付けにするでしょう。


(染谷将太)
白でも黒でもないグレーゾーンを、これほど的確に演じることのできる若手俳優は他にいないでしょう。もはや成熟を通り越して老獪の域に達しています。


(東出昌大)
これほど妖艶な演技を見せてくれるとは思ってもいませんでした。何かが彼の上に舞い降りたのか、それともしたたかな計算か、わからないところが魅力です。


(リアルサウンド編集部)