アイオワ・スピードウェイで開催されているインディカー・シリーズ第11戦。8日に行われた予選は、チーム・ペンスキーのウィル・パワーが今季4度目のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、5番手と好位置につけている。
0.875マイル(約1.4km)のショートオーバルで争われるアイオワ戦。予選前に行われたプラクティスでは、チーム・ペンスキーが速さを見せ、ジョセフ・ニューガーデンがトップ。ウィル・パワー、シモン・パジェノーと続いた。
2周の平均スピードで争われる予選。最初のアタッカーはパジェノーだ。2周ともに17秒後半でまとめ181.137mphを記録。続いてランキングトップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、ニューガーデンがアタックに挑むがパジェノーのタイムを上回れない。
ショートオーバルで苦戦しているホンダ勢。5番目に登場したルーキーのエド・ジョーンズ(デイル・コイン)が平均182.290mphでトップに浮上。さらにミカエル・アレシンもジョーンズを上回るスピードを記録する。
しかし、11番目に登場したJR.ヒルデブランドがホンダ勢を凌駕する速さを見せる。
1周目を17秒4635、2周目を17秒5550でまとめ、平均183.811mphを記録し、トップに浮上する。
続いて登場したエリオ・カストロネベスもヒルデブランドにわずかに及ばなかったが183mph台でアレシンの前に出る。さらに、オーバルのみ参戦するエド・カーペンタ―・レーシングのオーナードライバー、エド・カーペンターもカストロネベスに次ぐタイムを記録。
そして最後にパワーが圧巻のアタックを見せる。21番目最後の登場となったパワーは、チームメイトたちの走行を参考に予選へ挑むと、1周目を17秒3929、2周目はさらにスピードを上げ17秒3612で走行。185.210mphで今シーズン4度目のポールポジションを奪った。
「チームメイトのデータやギヤの影響を見てちょっと困惑したよ。彼らはよりアウト側を走行していたけど、エリオの走行を見てトラックがいい感じになっていると感じたんだ。」
「実際にJRがどのくらいのスピードを出していたかわからなかったけど、ベストを尽くせたよ。フロントからのスタートはとてもうれしいね。トラフィックでの走行が良くないといけないので、僕たちはそれにフォーカスして集中していくよ」とパワー。
15番目にアタックした佐藤琢磨。プラクティスでは20番手と振るわなかったが予選ではしっかりとリカバリーし、ホンダ勢トップとなる5番手を獲得した。
「チームにとっていい結果でしたね。プラクティスよりも暖かく、予選は厳しいコンディションでした。僕より前に走行したチームメイトたちは苦戦しましたが、彼らのデータを見て、僕たちは最大限に活かすことができた。一緒に素晴らしい仕事ができたと思っています。予選5番手は本当にいいですね」と琢磨はコメントしている。