7月8日現地時間14時、オーストリアGP予選が行なわれた。午前中よりも雲は少なくなり、気温は30度、路面温度は47度まで上昇してきた。
Q1から多くのドライバーがウルトラソフトでコースインする中、FP3で好調だったフェラーリ勢はスーパーソフトで1回目のアタックに向かい、バルテリ・ボッタスもスーパーソフトでコースインした。
ロマン・グロージャンはターン7でリヤが流れてコースオフを喫するが、グラベルを突っ切ってバリアに接触することなくコース復帰を果たした。14時7分にはケビン・マグヌッセンがサスペンショントラブルでスローダウンしピットに戻った。
トップに立ったのはウルトラソフトのルイス・ハミルトンで1分5秒064。これにスーパーソフトのセバスチャン・ベッテルが0.521秒差で続き、スーパーソフトのボッタスは0.696秒差で3位に留まった。
キミ・ライコネンはウルトラソフトに履き替えて2回目のアタックに入り、0.084秒差の2番手タイムを記録、カルロス・サインツJr.も4番手に飛び込んで来た。
中団勢以下はウルトラソフトで2回目のアタックを行なうが、FP3から引き続き不調のウイリアムズ勢、ザウバー勢、そしてジョリオン・パーマーがタイムを伸ばすことができずQ1敗退となった。
スペック2に戻したフェルナンド・アロンソはトップから1.094秒差の13位、スペック3のストフェル・バンドーンは1.252秒差の15位で辛くもQ2に進んだ。
トップ10にとってはレーススタート用のタイヤを決めることになるQ2では、すでに5グリッド降格が決まっているハミルトンがスーパーソフトタイヤでアタックに向かう。
それ以外のドライバーは全てウルトラソフトでアタックを行ない、トップに立ったのはボッタスで1分4秒640。しかしハミルトンも0.160秒差で続き、ベッテルは0.183秒差の3位、マックス・フェルスタッペンが0.308秒差で4位に付ける。
サスペンショントラブルのマグヌッセンはQ1を通過したものの修理が間に合わずコースインできなかったため、ノータイムの15位に終わった。
2回目のアタックでベッテルはタイムを伸ばして0.132秒差の2位へ浮上。ハミルトンは2回目のアタックもスーパーソフトで行ない3番手でQ2を終えた。
11位ニコ・ヒュルケンベルグ、12位アロンソ、13位バンドーン、14位ダニール・クビアトは8位グロージャンから6台が0.3秒差にひしめく接戦の中でQ2敗退となった。
Q3の1回目のアタックでは、開始前からピット出口に並んで一番にアタックに入ったフェルスタッペンがターン1で「違うラインを試そうとしたけど上手くいかなかった」ためイン側の縁石を引っかけてしまい6番手。連続アタックをしたものの2度目もやはりターン1で満足いくコーナリングができなかった。
最初のアタックでトップに立ったのはボッタスで1分4秒251。ベッテルが0.042秒の僅差で続き、同じくターン3でミスをしたハミルトンは0.173秒差の3位。
グロージャンはドライバビリティに問題を抱えてリセットを試みるがターン3出口のコース上にストップ。この黄旗の影響で2回目のアタックで誰もタイム更新ができず、ボッタスの自身2回目のポールポジションが決まった。
2位ベッテル、3位ハミルトン、4位ライコネン。5位にはリカルドが0.645秒差で入り、フェルスタッペンはその後ターン7の出口でスピンしてグラベルに突っ込んでしまい、2回目のアタックでも思うような走りができず0.732秒差の6位に終わった。
グロージャンは7位、フォースインディア勢のセルジオ・ペレス8位・エステバン・オコン9位で続き、サインツは10位という結果になった。