ドラマ『最上の命医2017』が8月にテレビ東京系で放送される。
2011年に連続ドラマ化され、2016年にはスペシャルドラマとして放送された斎藤工主演の『最上の命医』。自身も病に冒された小児外科医・西條命が、「子供のいのちを救うことはたくさんの未来を救うこと」を信念に、病院を転々としながら子供たちを救う姿とその奇跡を描く。原作は、橋口たかし、入江謙三の同名漫画。
今回のスペシャルドラマは、アメリカ時代に小児外科医のあるべき姿を叩きこまれた恩師・手塚義富との再会が「生命を巡る対立」に発展し、西條が窮地に追い込まれていくというあらすじだ。西條役を斎藤工、西條の恩師・手塚役を草刈正雄が演じる。
斎藤工は作品の見どころについて「こんなに盛りだくさんで、ドラマチックな『最上の命医』は初めてではないでしょうか。草刈さんも先ほど会話の中で『本がいいね』と仰っていましたし、僕も初稿(台本)を頂いた時に、ボロボロ泣いてしまったくらい本が素晴らしくて」と語っている。YouTubeでは斎藤工のメッセージが公開中。
■斎藤工のコメント
・シリーズ3作目の放送が決まったときの感想
非常に嬉しかったです。…というのも、この作品を続けたい気持ちが僕の中では強くて、(番組HPの)掲示板もですけど、僕にも直接お手紙で、連ドラ放送をしていた時から、実際に医療の道、小児外科の道にまい進している方たちの報告が来るんです。いま医大生の方もいらっしゃるし、もっと若くして医療の道を目指している方たちもいるので、本当にドラマの中の“無限の樹形図”じゃないですけれども、僕にとっては、地続きで(作品が)続いているので、こういったドラマで表現することが、そういった方たちへの何か光になるんじゃないかと思って、とても嬉しかったです。
・命役への想い
最初は原作のキャラクターがあって、模索しながら、命というイメージ図を監督やプロデューサーたちと練ってきましたが、去年のスペシャルから、「命はどうだろう?」ということに、“命”としての僕に意見をくださる現場の態勢になっていて。僕の中でも「命だったらどうするか」と、ひとつの人格として、自分の中に命があるし、それを、チームの方たちが、監督はじめみんな委ねて下さって。
僕にとって大事な、たぶん途切れることのない、ひとつの人格になっています。
・草刈正雄との共演について
インテリジェントで、全てに説得力があります。たたずまいだったり、目線ひとつだったり。近づくという動作も一歩ではなく半歩、という細かいところだけでも、すごく意味深いというか。存在感がとんでもなくある方だなと改めて思いましたし、それでいて、ものすごく優しい方なので、今回の小児外科医という、子どもや若い命と接する人として、とてもふさわしい方とご一緒出来たと思いました。お会いするたびにスケールの大きさをものすごく感じます。
・見どころについて
こんなに盛りだくさんで、ドラマチックな「最上の命医」は初めてではないでしょうか。草刈さんも先ほど会話の中で「本がいいね」と仰っていましたし、僕も初稿(台本)を頂いた時に、ボロボロ泣いてしまったくらい本が素晴らしくて。大きなオペが劇中に何度かありますが、世代を紡ぐ、大きなオペもありますし。環境の整っていない場所で行なわれるオペで、何を優先するかという想いが、それぞれ交錯するんです。自分の命より大事にするものを見つけた人たちの想いがぎゅっと詰まっているオペのシーンなので、僕も感情が溢れてしまって。連ドラの時もありましたが、予想だにしない自分の感情が、命として今回の作品は随所に溢れてしまって。草刈さんとのシーンでも、何故かわからないけれど、感情が一気に高まってしまったシーンもありました。本当に心を動かす作品になっていると思います。
・視聴者へのメッセージ
この作品は、無限の樹形図という、ひとつの命を救うことがその先の未来をつくっていくというテーマがあるんですけれど、このドラマが、一度きりでなく、続くということ自体が僕は樹形図の一角だと思っています。そして同時にこれを見てくださって受け止めてくださる方がいることで、初めて繋がっていくので、このドラマを皆様の目に、胸に届けたいと思いますので、ぜひ受け取ってください。
■草刈正雄のコメント
・手塚役について
とても脚本がいいですね。僕ら役者は、なんといっても脚本なんですね。脚本で決まります。それにちょっとハマりましてね。久々にいい役を頂いて、楽しんで演じています。
・斎藤工との共演について
いいですね。彼は、独特の雰囲気を持っていますね。あの雰囲気はなんともいえないです。
・「イケメン同士の競演」について
僕はもう、おじちゃんだもん(笑)。工さんの魅力にハマってください!
・見どころについて
脚本がとてもヒューマンな本になっています。ここのところ、医者モノでは珍しいのではないでしょうか。非常に感動します。演じている僕ら役者もみんなノリノリで演じています。スタッフもキャストも。幸せです。
・視聴者へのメッセージ
脚本が素敵な本に出来上がっています。それを工くんが非常に魅力的に演じています。
…僕もですが(笑)。皆、楽しんでやっています。ご期待ください。