今秋にWOWOWで放送されるドラマ『連続ドラマW 東野圭吾「片想い」』の追加キャストが明らかになった。
「ジェンダー」を題材にした東野圭吾のミステリー小説『片想い』を映像化する同作は、女性の体に生まれ、現在は男性として生きる日浦美月を主人公にした作品。美月が大学時代に女子マネージャーを務めていたアメリカンフットボール部の同窓会で、「オレは、人を殺した」と告白するというあらすじだ。美月役を中谷美紀が演じることがわかっていた。
今回発表されたのは、アメリカンフットボール部の同窓生を演じる4人。かつてのエースで、現在はスポーツライターとして活躍している西脇哲朗役の桐谷健太、美月のマネージャー仲間で、哲朗の妻になったフリーカメラマン・西脇理沙子役の国仲涼子、冷静な性格で、新聞記者として働いている早田幸弘役の大谷亮平、美月の元恋人で、大手企業重役の婿養子になっている中尾功輔役の鈴木浩介が名を連ねている。
国仲涼子は脚本の内容について、「最近『性同一性障害』が身近になっていると思っていて、すごくいい題材だなと思いました。ミステリーだけでなく、それぞれの登場人物の『心と心のぶつかり合い』がリアルだなと思いました」とコメント。桐谷健太は「僕もまだ結末を知らない状況で撮影しているので、見ている方も一緒に楽しめると思います」と明かしている。
■桐谷健太のコメント
・台本を読んだ際の印象
結末を知らない状況で読んでいて、物語がどのように進んでいくのかわからなかったので、すごく興味が湧きました。
・哲朗の人物像について
アメフトのクォーターバックをやっていて、男付き合いは楽しくやれる人だと思います。
正義感も強くて、頭で考えて動くと言うよりも体が先に動くタイプ。物事を分析して動くよりも、匂いや温度を直感的に出して演じるようにしています。
体育会系で、女性に対しては上手に接することができない不器用なタイプだとも思います。
・見どころについて
大学時代のアメフト部仲間との友情物語でもあるし、そこからミステリーになり、仲間をとるのか、自分の想いをとるのか、そこは見ていて楽しいと思います。
僕もまだ結末を知らない状況で撮影しているので、見ている方も一緒に楽しめると思います。
■国仲涼子のコメント
・台本を読んだ際の印象
最近「性同一性障害」が身近になっていると思っていて、すごくいい題材だなと思いました。
ミステリーだけでなく、それぞれの登場人物の「心と心のぶつかり合い」がリアルだなと思いました。
性別は関係なく、人を想うことをすごく感じました。
・理沙子の人物像について
マイペースでキツい印象の役だと思います。ズバッとモノを言う女性なんですけど、一番大事なのは困った人を助けたい、と言う素直なところから、自分の強い我が出てきてしまっているので、素直にその時に思ったことを口に出す女性で、自分の信念を曲げない女性です。私から見たら憧れもあります。
■大谷亮平のコメント
・台本を読んだ際の印象
ずっとスポーツをやっていたので、共感できる部分があるなと思うところがあります。桐谷さん演じる哲朗とのシーンを通して、芝居をしながら昔から抱えていた嫉妬や憧れの気持ちが増してきていると感じています。
・早田の人物像について
鋭い考えや、独特な勘が働く男です。その部分が秀でているが故に、輪に混じってみんなでワイワイ楽しく、と言うよりはちょっと引いたところから全体を見て行動に移します。すごく自信家で中々かっこいいやつだと思います。
■鈴木浩介のコメント
・台本を読んだ際の印象
頭にスイスイ入ってくる台本だなと思いました。会話をこれだけ丁寧に書いている脚本はなかなかないと思います。
心の機微が丁寧に描かれていて、説明的なセリフが少ない印象です。
・中尾の人物像について
中尾が置かれている状況や生い立ちが特殊だからか、自分のことより周りの人のことを想う癖があるのかなと思います。自分のことは置いておいて、身近にいる大切な人のことをどう想うかを考えてしまう性格。僕からしたら、もっと自分のことを主体で考えていいんじゃないの、という気持ちになります。ただ、彼に関してはそう思えない不器用さと切なさがありますね。その生い立ちや状況は物語の中で非常に重要なポイントなので、丁寧に考えて演じていかなければと思っています。