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エクソンモービル、燃料のアップグレードでレッドブルF1のパフォーマンス向上に貢献

2017年07月07日 06:42  AUTOSPORT web

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ダニエル・リカルド(レッドブルRB13)
ルノーのパワーユニットにおいては大きなアップグレードが得られないレッドブル・レーシングだが、エクソンモービルが新仕様の燃料を導入し、パフォーマンス向上の後押しを行おうとしている。

 エクソンモービルは今シーズン開幕戦のオーストラリアGPで新たな配合の燃料を提供、シルバーストンでのイギリスGPではその燃料のアップグレードを行うことを目指している。

「最初のステップで、大きな改善を果たした」とエクソンモービルのグローバルモータースポーツ・テクノロジー・マネージャーを務めるデビッド・ツルサキは英AUOSPORTに対して述べた。

「(2番目の燃料での向上は)最初の燃料の時ほど大きくはないが、段階的な前進としてポジティブだと思う」

「具体的な数字は控える。しかし、変化を合理的に説明するには十分だ」

「検証結果にもよるが、内部ではシルバーストンでこの燃料を導入することを話し合っている。予測のできない部分もあるものの、私のチームにはシルバーストンが目標だと伝えている」


 研究室で行われているハードワーク、それによって新しい燃料がもたらす効果は、優れたエンジン性能を発揮する上でに欠かせない要素だ。

 エクソンモービルは、最新の燃料はライバルたちに匹敵するレベルに近づいていると確信している。

「我々は以前の燃料にとって代わる作業を、段階的なステップでうまく進めてきた。彼ら(昨年までのレッドブルのパートナー、トタル)はできると思っていなかったことを我々はやってのけた」とツルサキ。

「今は良い状況にある。仕事上の関係性も良好だし、レッドブルやルノーと緊密に仕事をしている。変化しているんだ」

「我々は今では(ライバルたちに)匹敵するところまできていると思う」

 エクソンモービルは20年以上にわたりマクラーレンのパートナーを務めてきたが、2016年12月、このパートナーシップを終了し、レッドブルと新たに契約したことが発表された。レッドブルとの作業をスタートしたのが今年1月と、時期が遅かったため、3回目のアップデートが行われるのは早くても2018年初めになる見込みだ。

「実際(当初は)、3回目(のアップデート)を行う可能性があると考えていた」とツルサキは語った。

「(今は、3回目のアップグレードの時期は)来年に目標を定めている」

「すでに化学面とプロセスの部分を2018年に向けて取り組んでいる。昨年はそのチャンスがなかった」