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生瀬勝久は“ビジュアル”で芝居をしている? 『怪盗グルー』最新作吹替版完成報告会レポ

2017年07月06日 15:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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 本日7月6日、都内にて『怪盗グルーのミニオン大脱走』日本語吹替版完成報告会が行われ、新キャストとして発表された生瀬勝久をはじめ、笑福亭鶴瓶、松山ケンイチ、中島美嘉ら日本語吹替版キャストが登壇した。


参考:松山ケンイチ、『怪盗グルー』最新作ワールドプレミアで監督らと交流 「日本の熱も凄い!」


 日本では最終興収52億円を記録した『ミニオンズ』、現在51億円を超える大ヒットを記録している『SING/シング』を生み出した、イルミネーション・エンターテインメントが贈る『怪盗グルー』シリーズ最新作となる本作。イベントには、シリーズ1作目から主人公グルーの声を演じてきた笑福亭鶴瓶、2作目から登場したルーシー役の中島美嘉、本作でハリウッド声優初挑戦となる、悪党・バルタザール役の松山ケンイチ、バルタザールの相棒ロボット・クライヴ役の宮野真守、本作で声優初挑戦となる、グルーとルーシーの所属する反悪党同盟の新リーダー・ヴァレリー役のいとうあさこ、そして本イベントで新たに追加キャストとして発表された、主人公グルーの生き別れの双子の兄弟・ドルー役の生瀬勝久が登壇。


 ミニオンのぬいぐるみを持って登場した鶴瓶は、「今年66歳になるんですけども、人形を持って座ってたらすごく危ないんじゃないかと……」と開口一番にジョークを飛ばし会場を笑わせながら、「初めてなのに松山も生瀬もうまい。美嘉ちゃんなんかは知ってますし、宮野はもともと本職ですから。で、全員がうまいように聞こえる。あさこはどこでやってたんか知らんけど(笑)」と共演者の演技を称賛。「『ミニオンズ』はミニオンが主役だったのでほとんど観てないんですけど(笑)、今回はグルーとドルーの戦い、バルタザール・ブラットの戦いも楽しみにしといてください」とコメント。


 先月ロサンゼルスで開催されたワールドプレミアに参加した松山は、「会場にはイエローカーペットがずらーっと敷かれていて、子供が遊べるように遊具とか大きい観覧車もあって。そのぐらい大規模で、たくさんの子供や大人がいらっしゃっていてすごく楽しんでいました。オリジナルキャストの方々も楽しんでいたのがすごく印象に残っています」とその時の様子を振り返る。さらに、「僕もこのシリーズのファンで、僕自身も子供と一緒に楽しんで観ていたので、オファーがきた時はすごく嬉しかったです。アフレコの時は、鶴瓶さんとかいろんな方と一緒にやらせていただけるのかなと思ったら1人で、それは残念だったんですけど、できあがりを観ると本当に楽しい作品になっていました」とその仕上がりに自信を覗かせた。


 『怪盗グルーのミニオン危機一発』に続いての参加となった中島は、「4年ぶりだったんですけど、もっと頑張ります(笑)。楽しかったです」と謙虚なコメント。ヴァレリーの声を担当したいとうが、「声が悪いでおなじみの私を、こんな大きな作品によく採用してくださったなと。顔が見えないことをいいことに、気持ちがいいような感じで喋らせていただきました。約40分で撮り終わるぐらいの量を喋りました」と話すと、鶴瓶は「俺、4日かかったんやで!」とツッコミを入れる場面も。


 宮野は「毎回出させていただいていて、すごく嬉しいです。『怪盗グルー』シリーズは最高に面白いし、最高に泣けるし、また新たに増えたキャラクターたちもすごく魅力的。僕も楽しんで収録させていただきました。完成した作品を観て、やっぱり(鶴瓶)師匠うまいなと思いました。みんなが本当にハマリ役すぎて、もうそういう風に見えてきてしまうんですよね」と共演者の演技を絶賛。


 今回新たに発表となった生瀬は、「普段は俳優でほとんどビジュアルで芝居をしていますので、こうやって声の仕事をさせていただけるのはすごく嬉しいです」と語ると、「ここでそんなに笑いが出ないということは、ある程度ビジュアルでいってるってことですよね?」と周囲の意外な反応に驚いた様子。すかさず「笑てたやん(笑)」とツッコミを入れる鶴瓶だったが、「これ誰や?って。生瀬やとわからなかったもん」と生瀬の吹替を褒め称えた。生瀬が「これ続けたいんですよ。『相棒』の2時間スペシャルに出た時、犯人役で死んだんです。それでレギュラーになれなかった」と続けると、鶴瓶も「最後、お前が次また出てきそうな終わり方やねん。グルーって言っても人気はミニオンばっかり。しかも今回ドルーがごっつええ感じで」と話すと、生瀬が「すごいいい感じなんですよ」と微笑んだ。


 会場にキャストそれぞれが吹替をした映像が流れると、鶴瓶は再び共演者の吹替を絶賛し、生瀬が「鶴瓶さんは鶴瓶さんですもんね。グルーじゃないですもんね」と反応。「2日前に『俺自信ないわ。下手やわ』って言ったら、うちの社長が『いや、そうですよ。鶴瓶さん、あんまりうまくないですよ』って。そっからずっと気になってんねん」告白する鶴瓶に対して、生瀬は「綺麗な料理より美味しい料理の方がいいじゃないですか」とフォローした。


 生瀬から「子役の時と成長した時の差とかがすごい」とその声の演技を絶賛された松山は、「声を変えた方がいいかなと思ったんですけど、オリジナル版の役者さんは後で編集で変えたらしいんです。だから何も考えずにやったらああいう感じになりました」とその役作りについてコメント。さらに、「子供に見せたいというのもありました。だからできるだけテンションを上げていこうと。子供と一緒に観たんですけど、ずっと『僕ちゃん、悪い~子ちゃん』って言ってました」と、自身の子供がバルタザールの真似をしていたことを明かした。


 イベントでは、今回参加できなかったアグネス役の芦田愛菜からのサプライズVTRや、明日7月7日の七夕にちなんだ“七夕の願い事”なども発表され、最後に鶴瓶が「ミニオンがオーディションに出るシーンがあるんですけど、外国のアニメはこんな感じなんだと感動するし、音楽も感動します。子供たちにも観てほしいので、ぜひご家族で観に行っていただけると」とメッセージを贈り、イベントは終了した。(宮川翔)