F.C.C TSRホンダは、7月27日~30日に鈴鹿サーキットで開催されるFIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第40回記念大会の参戦体制を発表した。
2016/2017シーズンのEWCにフル参戦しているTSRホンダ。第2戦ボルドール24時間耐久、第2戦ル・マン24時間耐久、第3戦オッシャンスレーベン8時間耐久の3戦で5位を獲得。第4戦スロバキアリング8時間耐久では21位に沈んだものの、ポイントランキングでは84ポイントを獲得し、6位につけている。
最終戦となる鈴鹿8耐では、チームクルーも鈴鹿8耐特別編成になるほか、マシンもホンダ新型CBR1000RR SP2を使用。そして、注目のライダーはその布陣を一新する。
元MotoGPライダーであり、2017年はレッドブル・ホンダ・ワールドスーパーバイク・チームからスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦中のステファン・ブラドルと、Moto2ライダーで2014年、2015年の鈴鹿8耐で表彰台に上っているドミニク・エガターのふたりに加え、注目の3人目のライダーが今回、発表された。
最後の発表となったTSRホンダの3人目は、ランディ・ド・ピュニエ。36歳のフランス人ライダーだ。ド・ピュニエは2010年から2012年までMotoGPにエントリーし、2013年からはMotoGP開発ライダーとして活躍している。鈴鹿8耐は2014年に初参戦。また、2016/2017シーズンのEWC第1戦、第2戦に参戦し、それぞれ2位、3位と表彰台を獲得した。
ド・ピュニエは7月5日、6日に鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿8耐4メーカーテストに参加しており、鈴鹿8耐の参戦について次のようにコメントしている。
「グランプリでは何度も日本に来てるけど、鈴鹿8耐は2回目なんだ。8耐は世界でも誰でも知っている最も有名で重要なレースだから、F.C.C. TSR ホンダで参加できてとてもうれしいよ」
「3年前(2014年)には2位だったから、もちろん、目標は優勝だよ。今シーズンのEWCとしては、ボルドールで2位とル・マンで3位と表彰台に上がっているけど、優勝はないからね。特別な鈴鹿8耐というレースで優勝したいんだ」
「F.C.C. TSRホンダはプロフェッショナルなチームで、鈴鹿8耐でも何度も優勝のあるチームだから、そこに加わることができて、とても誇りに思っている。良いライダー、速いライダーも揃っているし、チームもとてもモチベーションが高くて良い仕事をしてくれる、まだ1日しかいないけど雰囲気も良いんだ」
「ホンダの新型バイクはとても高いポテンシャルを感じる。本物のファクトリーマシンだよ。鈴鹿8耐では日本のファクトリーマシンで戦うことが必須だから。ただ、まだ数周しか乗っていないので、詳しくは言えない。明日とこれからのテストで徐々に走り込んでいくよ」
「レースに向けてはモチベーションもとても高くなっている。良いチームと速いライダーたちと共に優勝を目指して頑張るつもりだ」
また、ド・ピュニエは7月11日~13日まで開催の鈴鹿サーキットでのテストにも参加予定だという。
ブラドル、エガターに加え、ド・ピュニエと、実績十分なライダーを迎えたTSRホンダ。今年からEWCシリーズの最終戦となった鈴鹿8耐で、4回目の優勝とEWCのタイトル獲得に臨む。