2017年、モトパークからFIAヨーロピアンF3選手権へ参戦している佐藤万璃音が、6月30日~7月2日に行われたノリスリンク大会に出場。ベストリザルトは決勝レース1とレース3で獲得した13位だった。
ノリスリンクでの練習走行1回目は雨に見舞われ、万璃音はマシンの調子を確認することもできなかった。練習走行2回目はトップから0.367秒遅れの11番手。第3大会のフランス・ポーに次ぐ2回目となるストリート・サーキットを難なく攻略してみせる。
予選1回目はセッション中盤まで上位を維持し、一時は3番手につける。しかしセッション終盤、トラフィックに悩まされタイムアタックが不発に終わり、結果はトップから0.362秒遅れの14番手に沈んでしまった。
翌日行われた決勝レース1はスタート直後に先行車2台が接触しスピン、行き場を失った万璃音は一時停止を余儀なくされ大きくタイムロスしてしまう。最後尾から追い上げをはかり13位でチェッカーを受けた。
レース1を終え万璃音は「スタート直後の混乱に翻弄されてしまいました」とコメント。
「あの場面でもう少し冷静になって事態に対処していたら、入賞の可能性があったと思うと残念でたまりません」
■「上位入賞の期待は、はかない夢に終わった」
こう語った万璃音はレース1の後に行われた予選2回目、予選1回目のような速さを発揮することができず、ベストタイムは15番手、セカンドベストタイムは16番手となった。
決勝レース2/3はレース1に比べ順位変動の展開に。万璃音は遅いクルマに引っかかりトップ集団から離れてしまい、スリップストリームを使えなくなってしまう。レース2は16位、レース3が13位といずれも入賞を逃す。
「予選2回目はホットラップを邪魔されて悔しい思いをしました。そもそも、予選1回目に比べるとクルマがしっくりこなくて、第2コーナーと第3コーナーの切り返しでアンダーステアがとくにひどく感じました」
「練習走行が好調だったので上位入賞を期待していましたが、はかない夢に終わった現実に直面して少し困惑しています」
「とはいえ、初めてのコースでもライバルと十分に戦えるという感触は得られました」
佐藤万璃音が挑むヨーロピアンF3の第6ラウンドは7月27~29日、スパ・フランコルシャンで行われる。