モビスター・ヤマハ・MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、5位フィニッシュを果たしたMotoGP第9戦ドイツGPで、新しいシャシーが役立ったと語っているようだ。
ロッシはドイツGPで9番手からスタート。レース中盤から後半はマーべリック・ビニャーレスやアンドレア・ドビジオーゾ、アルバロ・バウティスタ、アレイシ・エスパロガロらと激しい4位争いを展開した。
最終的にロッシはチームメイトのビニャーレスとの一騎打ちとなったものの、その後塵を拝し0.727秒の僅差で5位チェッカーとなった。
第8戦オランダGPでの優勝から1週間。ザクセンリンクで表彰台を逃したロッシはBikeSportNewsで次のように語っている。
「普通だったら、5位という結果はうれしくない。なぜなら僕は毎週、表彰台に上るために戦っているんだから。だけど、この結果は悪くないよ。レースは最初から最後までとても難しくてタフだったし、いつも誰かが後ろにいたんだ」
「もし僕らが新しいシャシーを持っていなかったら、今日はへレスやバレンシアのときのような結果になってしまっただろうと思っていたから、僕は満足しているよ。新しいシャシーは最初から最後まで競える、いいペースがあると思う」
ロッシはドライコンディションで行われたフリー走行1回目で、マシントラブルに見舞われた。ドイツGPの初日を総合16番手で終えたことについて「僕らは少しだけ不運に見舞われた」とも語っている。
「フリー走行の間にいい方のバイクが2回も壊れたんだ。あいにくひとつしかシャシーがなかったから、作業に支障が出てしまった」
マシントラブルに見舞われた翌日、ウエットコンディションで行われた予選で、ロッシは9番手を獲得。決勝レースではオープニングラップで6番手にまで順位を上げたものの、トップ集団に加わることはできなかった。
「僕は3列目からスタートしたけれど、ここではオーバーテイクがとても難しい。もし少し前からスタートできていれば、ペロドサに追いついて、きっと表彰台争いができただろう。だけど、レースがドライだったのはラッキーだったよ。僕はウエットコンディションでは苦労していたからね」
第9戦のドイツGPを終え、ロッシは119ポイントでランキング4位。トップのマルケスから10ポイント差の位置につけている。今年のチャンピオンシップは混戦の様相を呈しており、マルケス、ビニャーレス、ドビジオーゾと、グランプリごとにランキングトップが入れ替わっている状況だ。
「素晴らしい気分を味わうこともあれば、別のサーキットではもっと苦しむこともある。重要なのは、ちゃんとポイントを獲得するということなんだ」
「僕らはいい方向に進んでいるよ。僕らはサテライトチーム、テック3の前でレースを終えようとしたけれど、チャンピオンシップのことを考えたら、僕とマーべリックは彼らの前にいる。それはつまり、この9戦でサテライトチームよりも僕らの方が多くポイントを獲得してきたということだからね」