結婚式といえば若い女性の憧れ、というイメージが強いが、若い女性の間で「結婚式離れ」が進んでいると伺わせる調査結果が出された。結婚式場の口コミサイトの「みんなのウェディング」は7月5日、結婚式についての意識調査を発表した。
結婚式への参列が好きか嫌いか聞いたところ、全体の33.4%が「『嫌い』の方に近い」と回答。20代前半では、43.5%が「『嫌い』の方に近い」と答えている。「『あまり仲の良くない友人の結婚式は断りたい』の方に近い」という人も全体で92.6%に上った。
結婚式をしなかったことへの心残り「ない」が35%
調査は、20~39歳で入籍して3年以内の新婚女性のうち、挙式も披露宴も行っておらず、現時点で行う予定もない人を対象に行われた。
結婚式を行う機会があれば行いたいかという質問に、「絶対に行いたい」(12.2%)「行いたい」(28.9%)と答えた人はあわせて41.1%で半数に満たなかった。籍を入れても、挙式はしなかったという人が調査対象になっているだけあって、結婚式への意欲は低いことが伺える。「絶対に行いたい」(12.2%)と回答した人たちは、経済的な事情などで挙式を見送らざるをえなかったのかもしれない。
「結婚式をしていないことへの心残り」を聞いたところ、「写真など形に残したかった」が40.5%と最も多く、「ウェディングドレスが着たかった」(34.4%)、「親に花嫁姿をみせたかった」(30.2%)が続いた。ただし、「心残りはない」も35%いた。
写真を撮って形に残さなかったことを後悔している人が多かったため、「今後やりたいこと」としては、「フォト」(69.8%)という回答が最多で、「挙式」(61.7%)を上回った。逆に「披露宴」はやりたくないという人が77.5%もいた。
今後やりたい結婚式のイメージやタイプとしては、
「身近のみでこぢんまりしたい」
「本当に仲の良い友人だけ招待したい」
「特別なことはせず、日常の延長で祝いたい」
といった回答が、「たくさんの人を招待したい」や「一生に一度のお姫様体験がしたい」を上回った。結婚式そのものへの憧れが薄くなっているだけでなく、その中身についても特別さを求めている人が減っているようだ。