はてな匿名ダイリーに7月4日、「実家ぐらしはなんで自立を迫られるんだろう」と題した記事が投稿された。投稿者は、家族が手助けし合えるメリットなどを並べ、一人暮らしを評価する社会通念にこう疑問を投げかけている。
「家を出ないと自立していない、自立していないと大人として駄目と時々聞くけど、一体何が駄目なんだ」
「おうちデートができない」問題が大きいのか
この投稿にはコメントが殺到し、中には「こういう意見は好き」と賛同する声もある。一人暮らしであろうと実家暮らしであろうと「人それぞれ事情や苦労は違う」のであり、一概にどちらが自立していないとは言えないというのだ。
しかし傾向を見ると、実家暮らしへの批判が圧倒的に多い。さまざまな意見がある中で目につくのは、恋愛絡みのネガティブ意見だ。
「見下される意味はわからないが、異性に敬遠される意味はなんとなくわかる」
「実家暮らしより一人暮らしの方がモテる。これがすべて」
恋愛相手として見たとき、実家暮らしの人は「おうちデートができない」という問題があるようだ。「異性連れ込んでイチャイチャ出来ないので相対的に婚期が遅れる」と考える人からすれば、実家暮らしは大きな非モテ要素といえるのかもしれない。
恋愛だけでなく、将来の結婚を考えるうえでもポジティブな評価につながらないという指摘もある。特に、家事経験がなく、生活の世話を母親に依存している男性と結婚すると、配偶者となる女性の負担が増えるおそれが高まると予想されているようだ。
「実家暮らしが長い人と結婚すると、相手はハズレを引いたことになる可能性が高い」
「親に依存し過ぎて、一人前の社会人になれない結果になりかねないからでしょう?」
「料理や洗濯を自分ではしたことなくてなんにもできないというイメージがあるんじゃないかな」
「お金がかかっていない人々へのひがみ」という見方も
しかし、いまはコンビニや外食など便利なサービスがあるので、一人暮らしの経験者といえども、さほど家事能力を期待できないという見方もある。むしろ結婚には、実家暮らしで作り上げる「蓄え」の方が大事という意見にも、それなりに説得力がある。
「実家暮らしで浮いた金を貯めた貯金通帳の方が威力高そう」
ある人は「30前半で『私の貯金は一千万円です』と言えるってのは十分なメリットだよ」と胸を張る。実家暮らしをすれば、誰もがこれだけの金額を貯められるとは限らないが、確かに「おうちデート」よりこちらに魅力を感じる女性もいそうだ。
中には、実家暮らし批判の実態は「お金がかかっていない実家暮らしの人々へのひがみ」とまでいう人もいる。一人暮らしに苦労する人からすれば、生活は快適だしお金は貯まるし、うらやましいことだらけに見えるのだろう。