アンスティチュ・フランセ東京の増築計画を建築家の藤本壮介が担当することがわかった。
東京・飯田橋にあるフランス政府の公式機関「アンスティチュ・フランセ東京」。1952年に竣工した建物は、1930年代にル・コルビュジエに師事した建築家の坂倉準三が設計した。今回の増築計画は、老朽化や震災などにより構造の強度が十分でなくなったことや、活動のためのスペースが不足してきたことによる。藤本壮介は、既存の2棟の改修、新棟の設計、監理業務を担当。竣工予定は、東京オリンピックが開催される2020年の夏となる。
1971年に北海道で生まれた藤本壮介は、2000年に自身の事務所を設立。個人住宅『House N』『Final Wooden House』や、2006年に『AR AWARDS』大賞を受賞した『情緒障害児短期治療施設』となどの設計を手掛けている。2012年には『ヴェネチア・ビエンナーレ第13回国際建築展』に出品し、金獅子賞を受賞。同年にイギリス・ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーに招聘され、夏季限定パビリオンを史上最年少で設計した。