2017 MotoGP第9戦のドイツGPがドライコンディションのザクセンリンクで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドビジオーゾとホルヘ・ロレンソは、このGPをそれぞれ8位と11位で終えた。
ドビジオーゾは予選10番手。4列目からのスタートとなった、安定したペースで走行し、18周目には4位にポジションを上げた。しかし、その後の数周でリヤタイヤのパフォーマンスが低下したため、8位でのフィニッシュを余儀なくされた。
ドビジオーゾの現時点のランキングは3位。ポイントリーダーのマルク・マルケス(ホンダ)とは6ポイント、2位のマーベリック・ヴィニャーレス(ヤマハ)とは1ポイント差にすぎないが、4位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とのギャップもわずか4ポイントである。
チームメイトのロレンソは、予選で6番時計を記録し、2列目からのスタート。オープニングラップ終了時点では3位だったが、徐々に順位を落としてレース半ばには11番手に後退。その後はポジションの変化はなく、11位でチェッカーを受けた。
MotoGP世界選手権は、この後1か月間の夏休みに入り、次戦のチェコGPは、8月4日~6日にブルノ・サーキットで開催される。
アンドレア・ドビジオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 8位
「最終的な順位は残念でならない。リヤにソフトタイヤを選択したのだが、ドライで走行を重ねていなかったので、あまりデータがないままのチョイスだった。リスクをとったが残念ながら功を奏しなかった。チェッカーが近づくと、いきなりリヤタイヤのパフォーマンスが大きく低下したため、かなり苦労させられた」
「チャンピオンシップは非常に混戦状態になっているので、条件が変わった時にそれに対応するのは必ずしも簡単ではない。ザクセンリンクの週末はなかなか複雑だったが、将来に向けて興味深いポイントも見つかった。マシンについても、タイヤについても理解が深まった。レース中のフィーリングも良かったし、とにかくマシンフィールが良かった。今後の数レースに繋がる発見だと思う」
ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 11位
「今日のリザルトにはまったく満足できない。最終順位はもちろんだが、ウイナーとのギャップも大きすぎる。ウォームアップが良くなかったので、かなり心配していたが、いざフタを開けてみると相応に良いペースで走行することができた。だが、リヤタイヤ左側のパフォーマンスが落ちるとともにペースも落ちた」
「終盤は加速時にホイールスピンするようになったので、ペースを落とさざるを得ず、9番手争いからも脱落する以外に何もできなかった。アッセンでもザクセンでも、トップグループから大きくタイムを落とすコーナーが2、3カ所あった。これからのサーキットでは、こんなことが起こらないでほしい」
「この2戦は単純明快なレースではなかったが、少なくともここザクセンリンクではいくつかのポイントで理解を深めることができたので、今後のレースに活かせると思う。これは収穫だった」