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Fインディア代表、「レースではチームの意向が最優先」とドライバーに忠告

2017年07月04日 13:32  AUTOSPORT web

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ポジション争いの末、接触したペレスとオコン
イギリスのシルバーストンを拠点とするフォース・インディアF1チーム代表のビジェイ・マリヤは、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンのふたりに対し、レースではチームの意向が最優先になることを再確認させたと述べた。

 ペレスとオコンは前戦アゼルバイジャンGPで、2回目のセーフティカー後のリスタート時に白熱したバトルを展開した。このときペレスは4番手、オコンはそのすぐ後ろを走行しており、両者はターン2で接触。オコンはレースを継続できたが、ペレスはリタイアを余儀なくされた。

 カナダGPでも終盤にホイール・トゥ・ホイールのバトルを演じた両ドライバーにには、レースでの義務についてを再確認させたとマリヤは言う。

「確かに我々は劇的なレースを演じたが、違う展開になっていたらと考えるたびにフラストレーションを感じる。バクーでの出来事があってから内部で何度か話し合いの機会を設け、チームの意向が常に優先されるということをふたりに再確認させた」

「チームメイト同士での接触は受け入れ難いことであり、バクーではそのためにポイントを失った」

 しかしながらマリヤは、ドライバーたちに互いにレースをさせるというチームのポリシーを変えることはないと主張している。

「アゼルバイジャンでの出来事がチームのアプローチを変えることはない。我々のドライバーは自由にレースができる。彼らは貴重な教訓を学んだと確信しているよ」

「ドライバーたちには競争力のあるマシンを与えているし、彼らはチームの利益のためにともに協力できる、成熟したドライバーだ」

 現在フォース・インディアはコンストラクターズ選手権で4位となっており、次戦オーストリアGPでは5位につけるウイリアムズとの42ポイントの差を、さらに広げることを目標としている。

「今週末のオーストリアGPも『VJM10』のスピードを発揮するいい機会となるだろうし、引き続きポイント圏内でフィニッシュしたいと考えている」

「チャンピオンシップ4位の座を守るためにも、この勢いを維持し、着実にポイントを獲得していく必要がある」

「自己満足に浸っている余裕はない。我々は毎回のレースでプッシュし、最大限のパフォーマンスを出すよう努力を続けていく」