MotoGPクラスのルーキー、ジョナス・フォルガーは、7月2日にザクセンリンクで開催されたMotoGP第9戦ドイツGP決勝レースで、自身初の2位表彰台を獲得したことについて、母国でトップ争いをしたことは「信じられない!」と驚いている。
ジョナス・フォルガーはドイツ人のルーキーライダー。2016年シーズンはMoto2クラスでの母国グランプリで2位表彰台を獲得した。2017年シーズンからMotoGPクラスにステップアップし、ヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3から参戦している。
フォルガーにとってMotoGPクラスで初の母国グランプリでは予選5位と、MotoGPクラスでの自己最高グリッドを獲得した。
迎えた決勝レースでフォルガーは、1周目の2コーナーでペトルッチと接触し転倒しかけたが、その後はペースを回復し4番手に浮上。以降はファステストラップを連発し、トップを走るマルケスに追いつくと、6周目の12コーナーでマルケスを交わして先頭に立ちレースをリードする場面もあった。
「ペトルッチに接触されて序盤で転倒しそうになったけれど、僕はウオームアップ走行のときから、素晴らしいレースができると感じていた」とmotogp.comでフォルガーは語っている。
「僕はマルケスを追うことができていたし、セクター3では力強い走りができていた。ザクセンリンクでレースをリードすることができたのは、信じられないよ」
しかし残り3周、フォルガーは1コーナーで膨らみ、マルケスがアドバンテージを築くのを許してしまう。終盤についたその差は最後まで埋まることはなかったものの、フォルガーは見事2位でチェッカー。母国で最高峰クラス初の表彰台を獲得した。
終盤までトップ争いを展開したフォルガーは「ラストラップまでマルクと戦えると思っていた」と次にように述べている。
「マルクの後ろについて、僕は多くのことを学んだ。彼にはたくさんの経験があるからね。僕はラストラップまでマルクと戦えると思っていたし、そのためにタイヤを温存しようとしていたんだけど、コーナーで大きく膨らんでしまって1秒ほどロスしてしまった」
「その後、差を取り戻そうと思ったけど2、3回クラッシュしそうになってしまった。だけど、マルクやダニと競ることができたのはすばらしい経験だったね」