2018年シーズンのF1アゼルバイジャンGPは4月に開催されることが決定しているが、オーガナイザーは2019年シーズンの開催時期を6月に戻したいと考えている。
来季のアゼルバイジャンGP開催時期が変わったのはオーガナイザーの要望によるものであり、アゼルバイジャン民主共和国の建国100周年記念祭典とのバッティングを避けるためだった。
アゼルバイジャンGPの日程が変わったことにともない、ロシアGPもシーズン後半の開催に変更。これにより、ロシアで行われるサッカーW杯とのバッティングも回避することができた。
アゼルバイジャンGPの主催者であるアリフ・ラヒモフは先週、英AUTOSPORTに対し以下のように述べている。
「(来季の開催時期を)早めるように要望を出していた。来年6月に行われる建国100周年の祭典で広場を使いたいからだ。かといって7月からのヨーロッパラウンドは日程が混み合っているので、そこに我々を組み入れる余地はない」
「2019年シーズンは6月の開催に戻したいと思っている。(6月の開催に)満足しているし、総合的に見て6月は我々にとってもいい時期だ。その時期のほうが、おそらく天候に恵まれる。日向にいると暑いが、日陰に入ると問題ないくらいの気候になる」
しかし来季はシーズン序盤の開催になるため、アゼルバイジャンGPは気温が15度前後になる見込みだ。4月のアゼルバイジャンは「凍えるほどの寒さではないが、Tシャツでいられる気温でもない」とラヒモフは言う。
ラヒモフは2019年の開幕戦と最終戦の日程を変えることが、唯一の対応策になるのではないかと考えている。
「カレンダーがどうなるかはわからないが、開幕戦を3月の早い時期にすることもできるかもしれない。いまのカレンダーでは厳しいだろう」
アゼルバイジャンGPの観客数は初開催の前年に比べて30%増加しており、今季のレース展開が波乱に満ちたものだったことから、来季もさらに増えることが期待される。
ラヒモフは「我々がエンターテイメントを提供し、すべてがうまくいっていれば、日程の変更は観客数に影響しないと考えている」と述べた。