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全日本ラリー第6戦:スバルの鎌田が2017年シーズン初優勝。勝田が総合2位

2017年07月03日 15:32  AUTOSPORT web

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鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)
JRC全日本ラリー選手権は6月30~7月2日、第6戦『ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy』が行われ、鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が2017年シーズン初優勝を飾った。

 ラリー洞爺は、洞爺湖周辺を舞台とした今シーズン初のグラベル(未舗装路)イベント。今年は全SS15が設定され、SS走行距離は89km、総走行距離は516kmで争われた。

 ラリーは開始早々、波乱の幕開けとなった。前戦モントレーin嬬恋で優勝を飾り、連勝を目指していた新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が、SS2でコースアウトを喫しデイリタイア。優勝争いから離脱してしまったのだ。

 デイ1前半は奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)、鎌田が2秒以内という僅差のバトルとなる。

 しかし、SS5で鎌田は先行車に追いついてしまいタイムロスがあり、トップを走っていた奴田原はSS6でコースアウトしリタイア。この結果、総合3番手から追い上げていた勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が逆転しデイ1をトップで終えた。

 デイ2は鎌田と勝田によるスバル対決となる。トップ勝田の後方、4.2秒差で追い上げる鎌田は、SS9から連続で勝田のタイムを上回る快走をみせ、SS11でついに逆転。その後ふたつのステージでベストタイムをマークし勝田を引き離し、最後は6.8秒差で2016年第8戦ハイランドマスターズ以来の優勝となる。

 競技終了後鎌田は「ダストが多かったがタイヤのフィーリングが非常に良く、集中して走ることができました」とラリーを振り返った。

「(第6戦での初優勝となり)少し出遅れましたが、まだこれから挽回します」

 総合2位は勝田、総合3位は寺川和紘/石川美代子(ミツビシ・ランサーエボリューションIX)が獲得した。

 そのほかJN5クラスは川名賢/保井隆宏(プジョー208)がクラス優勝したほか、JN4クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック)が、JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が、JN2クラスは石田雅之/高杉哲也(トヨタ・86)、JN1クラスは須藤浩志/新井正和(ホンダ・フィット)がそれぞれ制している。

 JRC第7戦ラリー北海道は9月15~17日に開催。走行距離が長くポイントが2倍となり、チャンピオン争いを占う重要な1戦となる。