トップへ

ワールドと日本政策投資銀行がファッション産業を対象とした共同運営ファンドを組成

2017年07月03日 13:43  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 ワールドと日本政策投資銀行(以下DBJ)が、ファッション産業を投資対象とした共同運営ファンド「W&Dデザイン投資事業有限責任組合」(通称「W&Dデザインファンド」)を6月30日に立ち上げ、運用を開始した。

 国内のファッション産業は2001年以降、市場規模の成熟化が進んでいる一方、デジタル化の進展などを背景に消費者の購買行動は急速に変化している。アパレルだけでなくライフスタイル全般をファッションと捉え、異業種からの参入や既存ブランドのリブランディングなどの動きもあり、業界再編や合従連衡が活発になっていることから両社は、事業会社と金融機関それぞれの得意分野を活かして国内ファッション産業を活性化し、更なる競争力強化への貢献を目指していくという。
 「W&Dデザインファンド」は、ファッション産業に関連する企業を主な投資対象とし、多業態多ブランドを擁するワールドグループが持つ事業運営ノウハウや、生産から販売、デジタル、空間創造といった多様なファッション事業の支援サービスの活用に加え、DBJがこれまで培ったファイナンスノウハウや産業調査能力を活かした成長資金の供給を通じて、「事業」と「金融」を両輪に投資先企業の成長を図る。これに先立ち、6月19日にはW&Dデザインファンドの運営会社として、ワールドグループのワールドインベストメントネットワークとDBJが共同で、株式会社W&Dインベストメントデザインを設立。「W&Dデザインファンド」に対するDBJの出資は、地域経済の活性化や企業の競争力強化に資する成長資金の供給を集中的に実施する取り組みとしてDBJが2015年6月に開始した「特定投資業務」の対象案件であり、ファッション産業に特化したファンドとしては初めての取り組みとなる。