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竹内涼真が有村架純の“王子様”に!? いよいよ恋愛描いた『ひよっこ』第13週

2017年07月02日 15:32  リアルサウンド

リアルサウンド

 6月29日は、EMIミュージック・ジャパンが制定した「ビートルズの日」。1966年6月29日、イギリスのロックバンド「ザ・ビートルズ」が来日したことにちなむ。そんな、6月29日を含めた『ひよっこ』(NHK総合)の第13週のタイトルは『ビートルズがやって来る』。ドラマの中で、実際に“やって来る”のはビートルズの公演のチケットは持っていないのに、ウズウズして東京にやって来る宗男(峯田和伸)だった。


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 『ビートルズがやって来る』では、宗男のビートルズが観たいという熱い思いが、みね子(有村架純)を取り巻く東京の人々を動かしていく。一方で、ずっと分かっていなかった父、実(沢村一樹)の情報と、みね子の住むあかね荘の人々との絆が深くなっていく週でもある。中でも、今後ストーリーの重要人物になっていくであろう、島谷純一郎(竹内涼真)にスポットを当てたい。


 島谷は、佐賀県で大会社を経営する一家の御曹司。誠実で真面目な慶応ボーイだ。みね子が道で小銭をばらまき、お金を探す様子をじっと観察してから、本人に探し方のダメだしをするという登場の仕方で、みね子の第一印象は決して良いものではなかった。しかし、島谷と接していくうちにみね子の感情は変わっていく。あかね荘のみんなで談笑していた時のこと、漫画家の坪内祐二(浅香航大)が東京に帰って来れなかったのは、芸能界のスター・内藤洋子似の女の子に一目惚れしたのが理由だという話になると、島谷も「内藤洋子なら話は別だ」と話に乗る。それに対して、みね子は「好きなんですか?」と焼き餅を焼く。島谷は御曹司という生い立ちに、少なからずコンプレックスを抱いている。ずっとお堅いイメージだった島谷が、お坊ちゃんではなく、実は普通の男の子だということが露わになった瞬間だった。


 そんな島谷は、みね子のことをいつも心配している。美代子(木村佳乃)との電話を聞かれ、父が行方不明だということがあかね荘の住人に知られたみね子は、早苗(シシド・カフカ)の追及に本音を漏らす。腹を立てる早苗に対して、島谷はみね子側につくも、初めて声を荒げるみね子の姿に島谷は目を丸くする。ビートルズのチケットを取るのに必死に頑張るみね子を、陰ながら見守っていたのも島谷だった。郵便を受け取り、チケットが当たらなかったことが分かった時の島谷の顔は、みね子のことを思っていたように見える。


 さらに、決め手は裏庭で宗男を含めたあかね荘のみんなで集まった時、「確かに王子様だっぺな。手紙だけ読んでると、みね子なんだか惚れてんじゃないかって思ってたんだけど」と、宗男が島谷の前でみね子の気持ちを明かしてしまうシーン。恥ずかしがる二人。島谷が話題をそらすのも、みね子のことを思ってのことだろう。


 ここから、2人の恋はどのように進展していくのか。先日『あさイチ』(NHK総合)の「プレミアムトーク」に竹内涼真がゲストで出演している中で、重要なヒントがあった。竹内が、「ずっとみね子ちゃんのこと、考えてた」というセリフを、「ずっとみね子ちゃんのこと、何してるのかなって考えてた」に変更することを監督へ提案する場面なのだが、このセリフはこれまでの放送では出てきていない。夜の裏庭にいるみね子と島谷、そしてこのセリフから察するに、今以上に二人の恋愛は加速していくことが分かる。『あさイチ』では、ネタバレになるのでここまで、とカットされたが、その先にはどんな結末が待っているのだろうか。


(渡辺彰浩)