7月1日に競技3日目を迎えたWRC世界ラリー選手権第8戦ポーランド。TOYOTA GAZOO Racing WRT勢はユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合11番手につけた。前日、総合3番手だったヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はマシントラブルでデイリタイアしている。
高速グラベル(未舗装路)イベントであるラリー・ポーランド。競技3日目は上位陣を含む多くのドライバーにアクシデントが相次いだ。
トップと6.6秒差の総合3番手で迎えたラトバラは、オープニングのSS11でステージ優勝を飾り、以降もステージ2位、3位を獲得する好走をみせ優勝争いに絡んでいたが、午後に行われたSS16を走行中にマシントラブルが発生してストップしてしまう。
ラトバラはコース脇でマシンの修復を試みたものの、走行再開は叶わずデイリタイア。チームはサービスパークでトラブルの解決に取り組んでおり、ラトバラは競技最終日には出走する予定だ。
前日、総合8番手につけていたハンニネンも、ターボの加給圧トラブルやタイヤのスローパンクチャーなどの問題に見舞われたが総合11番手で走破。競技最終日はポイント獲得を目指す。
チーム代表のトミ・マキネンは「昨日のエサペッカ・ラッピ(クラッシュで大会リタイア)、そして今日のヤリ-マティ(・ラトバラ)と2日連続で厳しい1日となってしまった」と語る。
「ヤリ-マティにはラリーをリードする速さがあっただけに残念だ。明日は再出走を予定しているが、まずはクルマに何が起こったのかを精査し、再発防止に全力を尽くす」
「とにかく懸命の努力を続け、学びを怠らず、改善を続けなくてはならない。ユホ(・ハンニネン)もトラブルフリーの1日ではなかったが、頑張って走り続けてくれた」
競技最終日のデイ4は、ポーランド・ミコワイキにあるサービスパークを基点として4SSで争われる。合計距離は59.66km、総走行距離は243.76kmだ。