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欅坂46『SHOWROOM』個人配信スタートの衝撃 新たに打ち出したグループの魅力とは

2017年06月30日 17:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 乃木坂46と欅坂46の“坂道シリーズ”が、ライブ配信プラットフォーム『SHOWROOM』にて個人配信をついにスタート。6月28日、29日の配信が話題を呼んでいる。


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 SHOWROOMはスマートフォン・PCでアイドル、タレント、一般人などの配信を楽しめるプラットフォーム。これまでAKB48グループでは、2016年に行なわれた『AKB48 45thシングル 選抜総選挙 × SHOWROOM』が好評を博し、この企画を通して中井りか(NGT48)などの新たなスターが登場したことも記憶に新しい。その後、総選挙限定だった各メンバーの個人配信やレギュラー番組『AKB48の君、誰?』のスタート、ラジオ番組『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)ではライブ動画配信でユーザーに新たな楽しみを提供するなど、並行して使用していたブログ、Twitter、755、InstagramなどのSNSとは違った魅力をSHOWROOMにて打ち出してきた。


 48グループは元来より、多数のSNSを並行して使用しながら発信してきた一方で、坂道シリーズは露出を極端に絞り、個人のSNSは755、ブログ、モバイルメールが基本で、ほかはグループの公式アカウントのみといったものだった。しかし、乃木坂46は3期生のオーディションを、欅坂46はけやき坂46メンバーのオーディションをそれぞれSHOWROOMで行なったり、最近ではMV鑑賞会やアルバムリリース発表を記念した配信が好評だったこともあり、満を持しての個人配信スタートというわけだ。


 配信初日となった28日は、けやき坂46の加藤史帆と佐々木久美の“きくとし”ペアと欅坂46の石森虹花が登場。加藤と佐々木は冠番組『欅って、書けない?』で披露していた某CMのパロディを披露したり、各メンバーのモノマネなどで盛り上がると、石森の配信はスタートから大量のユーザーが殺到し、部屋を片付けた話や動物好きキャラならではの“犬”トークなど、ユルい雰囲気で盛り上がるなか、総合プロデューサーの秋元康氏本人も降臨するなど、大きな話題を呼んだ。


 29日もけやき坂46メンバーによる配信が行われた。齊藤京子が相変わらず「ラーメン大好きキャラ」を打ち出して、独特の声で安定感のある配信を行なったかと思えば、影山優佳はユルくキュートな配信を展開。高本彩花・東村芽依ペアは同じ服の色違いを着たおそろいコーデで配信し、中盤では長濱ねるがすっぴんで登場するというSHOWROOMならではのサプライズも繰り広げられた。


 そして、“きくとし”ペアは2日目も動く。2人は冠番組のパロディ的な『けやきって、さすがに書ける?』と題した配信を展開。さらに、潮紗理菜、柿崎芽実、佐々木美玲、高瀬愛奈(すべてけやき坂46)を加え、団体ならではのクロストークで盛り上がったり、佐々木美玲が配信中に椅子から転げ落ちるといったハプニングも繰り広げられた。


 配信スタートから2日が経ち、ファンからの評判も好意的なものが多く見られることから、この取り組みは一旦成功といってもいいだろう。とくにけやき坂46のメンバーは、オーディションを経たこともあり、使い方を心得ている者も少なくない。フロントメンバーやメディア露出の多いメンバー以外にも、先述したNGT48の中井のように、このようなプラットフォームからブレイクするメンバーが出てくれば、まだ配信がスタートしていない乃木坂46を含め、よりグループの活性化にも繋がるのではないだろうか。


 なお、欅坂46は本日『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演するが、放送後の23時からは欅坂46から2人目となる長沢菜々香の配信も控えている。安定感のある石森と比べ、各番組でもそのトリックスターぶりが話題になっている長沢がどのようなトークを行なうのか、期待と不安を抱きながら見守りたい。(中村拓海)