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スーパーGT鈴鹿公式テスト:1日目午後はMOTUL GT-Rが最速。KEIHINが2番手に

2017年06月30日 17:12  AUTOSPORT web

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スーパーGT鈴鹿公式テストの1日目午後の最速となったMOTUL AUTECH GT-R
スーパーGTの鈴鹿公式テストは6月30日、1日目午後の走行が行われ、MOTUL AUTECH GT-Rがベストタイムをマーク。KEIHIN NSX-GT、ZENT CERUMO LC500と続いた。GT300クラスではB-MAX NDDP GT-Rが最速となった。

 途中非常に強い雨に見舞われた午前のセッション終了後、鈴鹿サーキットは雨も上がり路面は少しずつ乾きはじめていた。ただ、13時30分からの午後のセッションの走り出しはまだ路面はウエット。午前のベストタイムに近い1分58秒台程度からスタートしていった。

 しばらくコンディションを見ながら各チームがアウト~インを繰り返していくが、午後は3時間10分という走行時間もあり、ロングランが中心のメニューに。開始から1時間近くなってくると路面も乾きはじめ、ジェームス・ロシター駆るau TOM'S LC500が1分51秒445と、スリックを履いたかそれまでを大きく上回るタイムをマーク。その後各車もスリックを履き、1分51秒から49秒台前後まで大きくタイムアップした。

 セッション後半に向けて大きくタイムを刻んできたのは、ロニー・クインタレッリ駆るMOTUL AUTECH GT-R。6月6~7日に開催されたメーカーテストでも好タイムをマークしていただけに、好調ぶりを披露している。一方、同じGT-R勢のカルソニックIMPUL GT-Rは、午前中の接触が影響したか、開始から1時間半ほどは走行できずにいた。

 走行はその後、16時04分にデグナーでHitotsuyama Audi R8 LMSを駆るリチャード・ライアンがコースアウトしたため、一度赤旗中断。その後16時12分に再開され、16時20分からはGT500/GT300の専有走行の時間に突入した。GT300クラスでは、専有走行で全体ベストは更新されなかったものの、GULF NAC PORSCHE 911を駆るジョノ・レスターがタイムを上げクラス3番手に食い込んだほか、TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAに初めて乗り込んだ元F1ドライバーのクリスチャン・クリエンがタイムアップし、10番手となった。

 最終的にGT300では、B-MAX NDDP GT-Rがこのセッションの最速となる1分58秒379をマーク。片岡龍也が午後の走行を担当したグッドスマイル 初音ミク AMGが2番手につけている。3番手はGULF NAC PORSCHE 911、4番手には午前から好調のHitotsuyama Audi R8 LMS、5番手にはGAINER TANAX AMG GT3がつけた。

 GT500クラスの専有走行では、MOTUL AUTECH GT-Rはアタックを行わなかったものの、他の多くのマシンはアタックを実施。KEIHIN NSX-GT、ZENT CERUMO LC500らがタイムを上げるものの、MOTUL AUTECH GT-Rがマークしていた1分47秒944には及ばず。MOTULがこのセッションの最速となった。2番手はKEIHIN NSX-GT、3番手にはZENT CERUMO LC500が続き、au TOM'S LC500、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと続いた。

 完全なドライコンディションではなく、また各陣営が第6戦を見越したウエイトハンデ/燃料流量リストリクターで走行しているとはいえ、この走行の結果は興味深い内容となった。

 また、このセッションで積極的に周回を重ねたのはMOTUL MUGEN NSX-GTのジェンソン・バトンだ。14時14分にコースインしてから、スリックへの交換を経て、ピットイン~アウトを繰り返しながら、2時間ほどをドライブ。GT300との混走を体験したほか、最後の10分間で行われたGT500の専有走行帯でも登場。1分49秒283というベストタイムをマークしている。また、小林可夢偉は専有走行のみに登場し、WedsSport ADVAN LC500のステアリングを握りコースへ。ドライでの走行を重ねている。