6月29日に開幕したWRC世界ラリー選手権第8戦にクリス・ミークの代役として参戦しているアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)が、8月17~20日に行われる第10戦ドイツにもシトロエンからスポット参戦することとなった。
2016年までフォルクスワーゲンのワークスドライバーを務めてきたミケルセンだが、2017年は最上位クラスでのシートを喪失。シーズン序盤はシュコダからWRC2クラスに参戦してきた。
その後、6月8~11日のWRC第7戦イタリア・サルディニアでシトロエンとスポット契約し、約半年ぶりに最上位クラスへ復帰。陣営トップの総合8位を獲得した。
また、開催中の第8戦ポーランドでは、チームのエースドライバーであるミークに代わり、7号車シトロエンC3 WRCをドライブしている。
そのミケルセンが、シトロエンと再度スポット参戦の契約を締結。ラリー・ドイツにも参戦することとなった。ミケルセンにとっては、この第10戦ドイツが2017年型WRカーで走る初めてのターマック(舗装路)イベントとなる。
なお、シトロエンはラリー・ドイツにミケルセンのほか、レギュラードライバーのミーク、ステファン・ルフェーブル、クレイグ・ブリーンも起用し、4台体制で挑むとみられている。
「本当に嬉しいよ」とミケルセン。
「シトロエンC3 WRCのターマックでのパフォーマンスは、(WRC第4戦)ツール・ド・コルスで証明されている。そんなマシンをドイツでドライブできるなんて最高だよ」
「ラリー・ドイツ前には走行テストも行う予定で楽しみにしている」
■シトロエンとのフル参戦契約は否定。「将来についてトヨタやヒュンダイとも話をしている」
ミケルセンのラリー・ドイツ参戦決定で、シトロエンとのフル契約も現実味を帯びてくるが、ミケルセンのマネジメントを担当するエリック・ベイビーによれば、フル参戦の契約は結んでおらず、ミケルセンはラリー・ドイツ以降に他チームからWRCに参戦することは可能だという。
ベイビーは「今回も1戦限りの契約だ」と述べた。
「ラリー・ドイツにはシトロエンから参戦する。それだけだ。それ以降のことについてシトロエンと取り決めていることはない」
「アンドレアス(・ミケルセン)の将来について、私たちはヒュンダイやトヨタとも話をしているよ。今シーズン中にスポット参戦する可能性も含めてね」
「今シーズン、1戦でも多くアンドレアスを2017年型WRカーに乗せ、2018年シーズンにフル参戦する契約を結ぶことに集中している」