スーパーGTの鈴鹿公式テストは6月30日、1日目午前の走行が行われ、KEIHIN NSX-GTがトップタイムをマーク。RAYBRIG NSX-GTが続き、ホンダNSX-GT勢がワン・ツーを占めた。
6月17~18日にスポーツランドSUGOで行われた公式テストから2週間。スーパーGTの公式テストが6月30日、三重県の鈴鹿サーキットでスタートした。このテストは8月26~27日に開催される第6戦鈴鹿1000kmを見据えたもので、GT500クラスが15台、GT300クラスが26台参加している。
ただ、走行初日となる6月30日の鈴鹿は雨。路面はフルウエットの状況で9時30分に走行がスタートしたが、各車ともレインタイヤでの走行を強いられることに。序盤は2分台のラップタイムで推移し、カルソニックIMPUL GT-Rをドライブするヤン・マーデンボローが最初に2分を切る1分59秒933をマークしたものの、なかなかラップタイムは上がらなかった。
そんななか、開始から22分となる9時52分、ダンロップカーブからデグナーに向かう付近で、ブティコン・インタラプワサクがドライブしていたARTO 86 MC 101がコースアウト。この走行一度目のレッドフラッグが提示された。
セッションはその後再開されたものの、直後から鈴鹿には非常に強い雨が降りはじめ、いったんピットアウトしたマシンも徐行しながらゆっくりとピットに戻ることになってしまう。レッドフラッグこそ出されなかったものの、全車がピットから出てこない時間がしばらく続いた。
わずかに雨脚が弱まった走行開始56分というところでコースインし始めたのは、ロニー・クインタレッリがドライブするMOTUL AUTECH GT-R。次いでD'station PorscheやカルソニックIMPUL GT-Rといったマシンがコースに入り、少しずつ走行が再開されていった。
そんななか、10時47分には嵯峨宏紀がドライブしていたTOYOTA PRIUS apr GTが1コーナーでコースアウト。スポンジバリアにクラッシュしてしまい二度目の赤旗となる。ただ、TOYOTA PRIUS apr GTはバリアから出た後は自力でピットに戻っている。
再開後、さらに雨脚は弱まりタイムも向上。そのなかでカルソニックIMPUL GT-Rと埼玉トヨペットGreenBraveマークX MCが接触したり、残り1分強というところで、ヘアピン進入のところで井出有治がドライブしていたEIcars BENTLEY GT3がストップするシーンもあったものの、セッションはそのまま進行した。
コース上の水量が減った終盤続々とタイムを上げてきたのはホンダNSX-GT勢で、なかでも塚越広大駆るKEIHIN NSX-GTがチェッカー間際にタイムを上げ、1分57秒320でこのセッションの最速となった。2番手にはRAYBRIG NSX-GTが続き、ホンダNSX-GT勢がワン・ツー。3番手にはチェッカー間際にタイムアップしたDENSO KOBELCO SARD LC500が入ったが、ARTA NSX-GT、Epson Modulo NSX-GTと続き、NSX-GT勢の4台がトップ5に食い込んだ。
第6戦鈴鹿1000kmに参戦を予定している注目の第3ドライバー、MOTUL MUGEN NSX-GTのジェンソン・バトンとWedsSport ADVAN LC500の小林可夢偉だが、このセッションでは終盤に可夢偉が乗車。コースアウトするシーンもあったものの、無事にマシンをピットに戻している。
GT300クラスは、序盤から積極的に走行したLEON CVSTOS AMGが最速に。Hitotsuyama Audi R8 LMSが2番手、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3が3番手に続いた。