6月17~18日に行われた第85回ル・マン24時間耐久レースでLM-GTEプロクラス優勝を飾ったダニエル・セラは、WEC世界耐久選手権第4戦ニュルブルクリンク以降のシリーズ後半戦に挑むアストンマーチン・レーシング(AMR)のシートを獲得した。
元F1ドライバーのチコ・セラを父に持ち、自身はダンロップのテストドライバーとして2016年からダンロップタイヤを使用するAMRの車両開発プロジェクトに携わっているセラ。
2017年シーズンは、ダレン・ターナー、ジョナサン・アダムとともに97号車アストンマーチン・バンテージをシェアしてWECにデビューすると、初出場のル・マンではクラス優勝を達成した。
AMRとセラは当初、WEC第1戦シルバーストンから第3戦ル・マンまでの3戦限定の契約を結んでいたが、プロドライブが運営するAMRは7月14~16日に開催される第4戦以降のラウンドでも、セラを97号車バンテージのラインアップに残すことを決めた。
プロドライブのジョン・ガウ代表は「ダニエル(・セラ)は本当に才能のあるのドライバーだ。我々は彼がサーキットを学ぶために、できるだけ多くのレースに出場させたいんだ」
「6時間レースを戦ううえでは、ふたりのドライバーで戦うことが理想的な体制だ。しかし、ダニエルには2018年以降のプログラムに参加することを期待している。そのために経験を積ませたいと考えているんだ」
ユーロファーマから母国ブラジルのストックカーレース、ストックカー・ブラジルに参戦しているセラは、同シリーズとスケジュールが重なる最終戦バーレーンを除くWEC後半戦5ラウンドに参戦する。
なおニッキー・ティーム、マルコ・ソーレンセンとともに今季序盤3戦、95号車アストンマーチン・バンテージをドライブしたリッチー・スタナウェイは当初の予定どおりル・マンまでの起用となり、以後のラウンドで復帰する予定はない。