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WRCポーランド:エバンスがSS1最速。トヨタのラッピはエンジンに違和感「嫌な匂いがする」

2017年06月30日 11:02  AUTOSPORT web

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エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は走行後、エンジンから「嫌な匂いがする」と語った
WRC世界ラリー選手権は6月29日、第8戦ポーランドのSS1が行われ、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)がトップにつけた。トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけている。

 高速グラベル(未舗装路)イベントであるラリー・ポーランド。拠点となるミコワイキ周辺では、ここ数日雷を伴う強い雨が降っており、その影響でSS1前のセレモニアルスタートが中止された。

 しかし、路面コンディションは悪くなく、SS1は実施。そのSS1は2台のマシンが同時にステージを走行するスーパーSS形式で行われた。走行距離は2.5kmだ。

 最上位クラスで唯一DMACKタイヤを履くエバンスは、このステージをダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)と並走。ライバルたちを0.8秒上回る1分44秒4を記録して、総合首位に躍り出た。

 走行後、エバンスは「天候が安定しないけど、この条件は誰もが頭を抱えるもの。だから、自分たちのできることをやるだけだ。(明日以降)豪雨にならなければ、僕たちのタイヤは力を発揮するはずだ」と週末へ展望を語っている。

 総合2番手はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得。その0.1秒差の総合3番手にはセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)とチャンピオンシップを争うふたりが僅差で続いた。

 クリス・ミークに代わり、シトロエンの7号車をドライブするアンドレアス・ミケルセン(シトロエンC3 WRC)は総合9番手。総合8番手につけるチームメイト、ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 WRC)とは0.1秒差だ。

 トヨタ勢は、ラトバラがトップと1.3秒差の総合4番手、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合6番手だ。ただし、ラッピは「エンジンに違和感がある。具体的にどこに問題があるのかは分からないけど、嫌な匂いがするんだ」とのコメントを残している。

 残るユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)はステージを11番手タイムで完走したものの、ジャンプスタートがあり10秒のタイムペナルティ。総合34番手で初日を終えている。

 30日(金)のラリー・ポーランド競技2日目はSS2~SS10の9SSが行われ、ここから本格的なグラベルラリーが幕を開ける。