WRC世界ラリー選手権第8戦ポーランドは6月29日、本戦前のシェイクダウンが行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップタイムをマークした。トヨタ勢最上位はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)の5番手だった。
シェイクダウンはポーランドのサディを舞台に、4.9kmのステージで行われた。
この日は前日の雷雨の影響があり、路面は泥状のぬかるんだコンディション。しかし、パワーがあるWRカーが通過するたびに路面が削られ、路面はソフトグラベルに変化していった。
この難しいコンディションでヌービルは3回目のアタックで2分12秒1を記録。シェイクダウンをトップで終えた。
「マシンのフィーリングは良い。セッティングも路面がどんどん削られていくから車高を上げたくらいの変更しかしていない。それ以外は走り始めから、いい感触だった」とヌービル。
「路面が濡れれば“掃除役”の負担が減るから、雨は僕の味方をするかもしれない。ただ、グリップレベルが低くなるから、簡単にコースアウトするトリッキーさもあるけどね」
「ドライコンディションでグリップがある方が好みだけど、勝利するためにはウエットコンディションの方がいいかもしれない」
ヌービルと0.2秒差の2番手タイムは前戦ウイナーのオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)が獲得。3番手にヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)、4番手にセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)と続いている。
トヨタ勢はラトバラがヌービルと1.2秒差の5番手につけたほか、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が7番手、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が9番手だった。
WRC第8戦ポーランドはこの後、現地時間19時8分より2台が同時に走行するスーパースペシャル形式のSS1が行われる。