ソニー・ミュージックエンタテインメントがアナログレコード用プレス機の導入を発表。2017年度中の生産および製造受注の開始を目指すことを明らかにした。
プレス機は同社のディスク製造工場であるソニーDADCジャパンに導入。2月にはソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営するソニー・ミュージックスタジオにアナログレコード製造用マスターのラッカー盤カッティングマシンを導入し、カッティングマスターの制作もスタートさせている。今後はソニー・ミュージックグループ内でアナログレコードの生産体制を整え、日本国内でも高まっているアナログレコードの生産需要に対応する。
日本レコード協会によると、2016年の日本国内におけるアナログレコードの生産は約80万枚。2009年には10万枚程度まで落ち込んでいた。全世界における市場規模は1千億円とも言われている。アナログレコードの国内プレス工場としては東洋化成が知られているが、ソニーグループによる自社生産体制の整備によって、さらなる市場拡大が期待できそうだ。