2016年MotoGPクラスチャンピオンのマルク・マルケスは、MotoGP第8戦オランダGPの決勝レースで雨が降り始めたとき、今シーズン3度目のリタイアとならないよう、ペースを緩めたと語った。
マルケスは予選2番手からスタート。序盤からヨハン・ザルコ、バレンティーノ・ロッシ、ダニロ・ペトルッチらとトップ集団を形成する。
しかし、マルケスは小雨が降り始めた終盤にトップ争いから脱落。その後、アンドレア・ドビジオーゾとカル・クラッチローとともに激しい3位争いを展開する。そして、マルケスは最終ラップのフィニッシュラインまでもつれた熱戦を制し、3位表彰台を獲得した。
マルケスはオランダGPを終え、104ポイントでランキング4位に後退するも、ポイントリーダーのドビジオーゾからわずか11ポイント差の位置につけている。
「たくさんのリスクを冒したけど、バレンティーノが僕を追い抜いていった時、雨が降ってくるまでは彼の後ろでいいと思ったんだ。(マーべリック・)ビニャーレスがリタイアしたのは知っていたしね」とマルケス。
「リスクを取ることもできたけど、本当に大事な瞬間にしか危険を冒さないようにして、賭けを安全なものにしたんだ」
「僕たちはチャンピオンになることしか考えていない。もし木曜日の時点で、『このレースを、ポイントリーダーから11ポイント差で終えられるよ』と言われていたら、サインしていたね」
「チャンピオンシップはとても長くて、シーズンはまだ半分も終わっていない。それにも関わらず、いろいろなことが起きている」
「僕は今シーズンすでに2回リタイアした。それがすごく響いているんだ」