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レッドブルF1、今季走行距離で最下位。問題集中のフェルスタッペン「シミュレーターなら走り切れる」と皮肉

2017年06月29日 09:31  AUTOSPORT web

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アゼルバイジャンGPで今季4度目のリタイアとなったフェルスタッペン
F1アゼルバイジャンGPでまたもやリタイアに終わったマックス・フェルスタッペンが、今週、シミュレーターを使ったセッションを行うが、レッドブルのF1マシンは少なくともシミュレーター上では信頼性があると冗談を言った。

 フェルスタッペンはアゼルバイジャンGP決勝でエンジントラブルによりストップ。今シーズン4度目、テクニカルトラブルによるものとしては、3度目のリタイアとなった。

 フェルスタッペンは、4番手を走行中にトラブルが発生したのだが、その際に彼の前を走っていた3台はその後、それぞれ問題に見舞われた。

 レッドブルは現在、直近のトラブルの具体的な内容を調査しているということだが、フェルスタッペンは「エンジンに問題がある」ことは分かっていると明かした。

「エンジントラブルだ。残念なことに今回、初めて起きたことではない」とフェルスタッペンはオランダのテレビ番組Peptalkで語った。

「いいポジションで走行していたのにまた脱落してしまうなんてがっかりだよ」

「メカニックたちは昼夜を問わず懸命に仕事をして、マシンを完璧な状態に仕上げてくれているのに、トラブルが起きてリタイアになってしまうと、彼らも同じように落胆してしまう」

「水曜日にシミュレーター作業をする。少なくともそこではエンジンは壊れないからね」

 フェルスタッペンは日曜日にメディアの取材を受けなかったことについても説明した。


「あの時は(話をする)気分じゃなかったんだ」とフェルスタッペン。

「コースに30分ほどいて、レースの内容とマシンバランスについてエンジニアと話をして、それで会場を後にしたんだ」

「そうするのが一番賢明だと思った」


 フェルスタッペンはまた、チームメイトのダニエル・リカルドが波乱の多かったアゼルバイジャンGPで優勝したことも彼の失望をより深くしたと付け加えた。しかしトップスピードが重要なコースにおけるレッドブルのパフォーマンスは予想外だったと語った。

「バクーでは、いい意味で僕たちは驚いたんだ」とフェルスタッペン。「マシンはいい走りを見せていた。だから本当にポイントを取りたかったよ」

「シーズンを通して、明らかに速さがあるという点では、とても良いけど、ポイント獲得の面では良くない」

「(チームからは)自分のベストを尽くすよう期待されているし、僕はレッドブルにもエンジンにもすべて完璧にしてくれることを期待している。とても厳しい状況だ」

 今シーズンここまでのところ、フェルスタッペンのレースにおける周回数はレギュラードライバーの中で最も少なく、レッドブルも同様に周回数が一番少ないチームとなっている。

■2017年シーズンのレースにおける周回数
(第8戦アゼルバイジャンGP終了時点)

フォース・インディア 956周
メルセデス 946周
フェラーリ 903周
ザウバー 829周
ハース 809周
トロロッソ 749周
ウイリアムズ 745周
ルノー 738周
マクラーレン 716周
レッドブル 685周