寂しがり屋のオジサンがものすごく叩かれている。先日の発言小町に「妻が海外に3年駐在することとなりそうです」という投稿をしたその男性。結婚6年目で子どもはなく、自分よりひと回り若い40代前半の奥さんと幸せな毎日を送っているが、ある朝突然、奥さんから「出張の成果が認められ、会社から3年間の北米駐在の辞令がでそう」と報告されたのだという。(文:みゆくらけん)
「それでも妻への愛情はあり、余計に自分が情けなくなります」
奥さんは行く気満々だが、男性は困惑している。理由は「長期の間一緒にいられない事に耐えられない」からだ。結婚をする時にも「もし出張がある場合、1度につき最大10日前後、年5~6回程度までにしてほしい」と伝えて了承してもらっていたのだという。しかし、今年に入ってから月1回のペースで北米の出張し、その結果、今回の駐在の件に繋がった。
以前から「出世欲や海外での生活への憧れが強い人とは感じていた」という男性。妻のステップアップのため、今回のことは応援してあげるべきなのかもしれないが「どうしても素直にそう考えられない自分がいる」と胸中を語る。奥さんは
「こんなチャンスないもの。私が半年に一度帰国したり、あなたが時々訪問すればよいじゃない」
といっているが、男性はその考え方に「呆れてしまった」のだとか。
「それでも妻への愛情はあり、余計に自分が情けなくなります。離婚をした方が双方にとって良いのではと感じているのですが、このような書き込みをしないとやっていけない程、傷つき、落ち込んでいます」
どうやら奥さんはバリキャリで仕事に生きがいを感じるタイプなようだ。それに対し、投稿者は奥さんに依存している。「昭和の時代だと絶対男女逆だよなぁ」というコメントもあったが、本当、つくづく時代は変わったのだと感じる。
「離婚したら何か改善されるのですか? 一人ぼっちになるだけですよ」
しかしこの投稿へのコメントの厳しさは半端ない。"寂しがり屋のオジサン"に対する世間の風当たりはキツく、「自立すべし、甘えるな」「寂しいから出張しないで!て子供か!」という声を筆頭に、
「あなたがやろうとしている事は、『仕事と私どっちが大事なの!』と彼氏に詰め寄るめんどくさい女と同じ」
「妻の頑張りを讃えて、折角のチャンスだ行って来いと言えないトピ主、本当に情けない。妻の足を引っ張ってどうするの!」
と散々な叩かれ様だ。今回の件で投稿者が離婚まで考えているということに対しても違和感を覚える人が多く、
「わずか3年の別居と人生後半すべての別居(=離婚)を比べているのがおかしい」
「離婚したら何か改善されるのですか?妻という家族がいなくなり一人ぼっちになるだけですよね」
というようなコメントが集まった。確かにそうですね、としかいいようがない。また、「ここであなたが反対して辞めさせるのは、奥様の人生自体を否定する事になります」という声もあった。
確かに投稿者は奥さんへの依存が過ぎるのかもしれない。自分の理想の"夫婦としての幸せ"を優先するあまりに、"個人としての幸せ"を奪ってしまいそうになっている。
しかし、そんな寂しがり屋の投稿者の性格を承知で結婚し、それがどんなにトンチカンな内容であっても「もし出張がある場合、1度につき最大10日前後、年5~6回程度までにしてほしい」という約束まで結んだ奥さんも奥さんではないだろうか?
「結婚の約束事を早々破った奥様であるのは事実」というコメントもあったが、できない約束をその場しのぎでしてはいけないと思う。特に結婚前の約束という人生の重大なタイミングでは。そういう意味では、投稿者が少し可哀想だと感じる。叩かれまくった男性はその後、「一睡もできず、下痢がとまりません」とコメントしている。一方奥さんは駐在に気持ちを固めており、「新しい単身生活が楽しみで、自由を謳歌したい」とのこと。