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『ゼロ・グラビティ』『オデッセイ』のスタッフが集結 『ライフ』監督ら宇宙空間の演出明かす

2017年06月28日 18:22  リアルサウンド

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 7月8日に公開されるSFホラー『ライフ』より、キャストやスタッフのコメントが公開された。


参考:『ライフ』R・レイノルズらの姿捉えた本編映像 再タッグ『デッドプール』脚本チームにも言及


 本作は、『デッドプール』の脚本チーム、ポール・ワーニック&レット・リースが脚本を手がけた、『デンジャラス・ラン』『チャイルド44 森に消えた子供たち』のダニエル・エスピノーサ監督最新作。未知なる生命体を調査する宇宙飛行士6人が、無重力の宇宙船内で直面する恐怖と死闘を描く。


 エスピノーサ監督は、ISS(国際宇宙ステーション)の再現と、映画全編を通して無重力状態にある役者たちの動きをリアルに描くため、業界で尊敬を集めるクルーたちに本作の協力を仰いだ。


 プロダクションデザイン・チームを率いたのは、ISSのセットをデザインした美術監督のナイジェル・フェルプスと、セット作りとフェルプスのデザインの完成を統括したスーパーバイジング・アートディレクターのマーク・ホームズ。フェルプスは、『トランスフォーマー/リベンジ』『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で知られ、ホームズは『オデッセイ』をはじめリドリー・スコット監督作でスーパーバイジング・アートディレクターを務めてきた人物だ。


 エスピノーサ監督は、「役者たちが演技するためのセットを達人たちが作ってくれた。CGではないよ。スクリーン上に映っているのは、実際に撮影された映像だ。役者たちの周りにあるものが、彼らに影響を及ぼす。宇宙船をまるごと作れる人が必要だった。それだけ大がかりな仕事をしてきた経験があり、なおかつ緻密な人がね」とフェルプスに協力を仰いだ理由を語る。レイノルズも「これらのセットの細部は本当に素晴らしいものだった。プロダクション・デザイナー(ナイジェル・フェルプス)は何時間もの骨の折れる時間を過ごしたと思う。全然寝られなかったと思うし……。そうやってISSのセットを作り上げた」とフェルプスの功績を称えている。


 また、エスピノーサ監督は“全編無重力”での撮影演出を手がけるにあたり、『ゼロ・グラビティ』に携わったベテランのスタントコーディネーター、フランクリン・ヘンソン率いるスタントチームを要請。ヘンソンは、「『ゼロ・グラビティ』ではワイヤーワークをやったけれど、パペティアの補助もあった。でも今回は、役者たちが自分たちの力で飛んでいるんだ。彼らが行くべき場所にたどりつけるようにするブレイリング・ワイヤー以外の補助はなかった。僕らが彼らの身体に直接触れることは一切なく、彼ら自身で浮遊していた」とコメント。


 ベテランクルーのショウ・ムラカミを演じた真田は、「撮影に入る前に、ワイヤーを使ったトレーニングはもちろん、ワイヤーを使わないトレーニングもしたよ。無重力の感じを出さなければいけなかったからね。ストレッチのような筋肉トレーニングだった。そのうち普段の生活でもやるようになっていたよ」と撮影準備を振り返っている。


 宇宙服のデザインは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『眺めのいい部屋』でアカデミー賞衣装デザイン賞を2度受賞している、衣装デザイナーのジェニー・ビーヴァンが手がけた。検疫官ミランダ・ノースを演じたファーガソンは、「宇宙服は窮屈だし、とても重いの。でも服自体が動くようにできていた素晴らしいデザインのおかげで、とても扱いやすかったわ」と語り、医師デビッド・ジョーダン役のギレンホールも「僕たちは最高の衣装デザイナーのおかげで完璧な衣装を使うことができた。この映画の衣装はとてもきれいだと思うし、衣装がこの映画の中で大きな役割を果たしていると思う」と、宇宙服デザインの素晴らしさを語っている。(リアルサウンド編集部)