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F1アゼルバイジャンGPで表彰台のストロール、好成績の秘訣はレース前の専用テスト

2017年06月28日 13:52  AUTOSPORT web

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ストロールは、今後も未経験のサーキットでテストを実施していくという
パディ・ロウは、カナダGPとアゼルバイジャンGPの間に、ランス・ストロールが2014年型ウイリアムズのF1マシンによるテストを行っていたことを明らかにした。バクーでのストロールは自己最高の予選8番手からスタートし、3位表彰台を獲得している。

 ストロールは土曜日のアゼルバイジャンGP予選でウイリアムズのチームメイトであるフェリペ・マッサを初めて上回り、これまでの8戦で2回目となるQ3進出を果たした。

「マシンに変更を施し、僕の(セッティング)に似せたことで、初走行のバクーでもさらなる競争力を発揮できたのだろう」とマッサは言う。またカナダGPでは初ポイントを獲得しており、これによって落ち着きを取り戻したことも好成績の要因になったと語った。

 チームは6月14日に米国テキサス州のオースティンで『FW36』を用いたテストを実施。ロウは、ストロールに自身とマッサのセッティングの違いを体験させ、より良い方向性を探ったと説明する。

「彼は先週オースティンへ行き、2014年型マシンをドライブした。数種類のセッティングを実験的に試し、彼とフェリペのセッティングの違いを体験させたのだ。そのうちのいくつかはここ(バクー)に持ち込まれており、それが彼をより良いポジションへと導いたと思っている」

 こうした実験は「ほとんどのレーシングカーに共通する一般的なこと」に焦点を置いて行われたため、ウイリアムズの2017年型マシンにも簡単に応用することができたとロウは言う。

 昨シーズン、ストロールはヨーロピアンF3選手権に参戦している間にも、ウイリアムズの2014年型マシンに特化したテストプログラムに従事し、今季のF1デビューに向けた準備に取り組んでいた。

 このプログラムはストロール専用のものであり、レースとレースの間に、まだ走行経験のないサーキットで今シーズン末まで継続して行われる予定になっている。

 ストロールのマシンに対する順応性の高さと、追加の走行時間が確保できたことにより、レースの間の学習プロセスを加速させることができるとロウは語る。

「走行時間がポイントなんだ。1日かけて、安定していて状態の良いタイヤセットを使い、単純な実験を行いながら走行プログラムを消化する。極めて一般的な傾向のセットアップを使うため、2014年マシンにも2017年マシンにも適用できる」

「(グランプリの)金曜日にトラブルが発生するのは、時間やタイヤの本数が限られていたり、タイヤの種類が異なっていたり、路面の状況がすぐに変わってしまうからだ。丸1日を使って何かに取り組めることは、素晴らしいアドバンテージになる」