2017年シーズン、メルセデスに移籍してDTMドイツツーリングカー選手権を戦っているエドアルド・モルタラ(メルセデスAMG C63 DTM)は、マシンへの適応に苦労しているとコメント。昨年まで所属していたアウディとメルセデスは「まったく違う世界だ」と語った。
2016年、アウディ陣営のトップドライバーとしてチャンピオン争いを展開したモルタラ。最終的に4点差でチャンピオン獲得はならなかったもの、ランキング2位を獲得した。
今季は2011年から所属していたアウディを離れ、メルセデスに移籍。しかし、移籍初年度の流れは順調とは言えず、3戦終了時点でのベストリザルトは開幕戦ホッケンハイム・レース1の4位。ポイントランキングでは13番手となっている。
モルタラはメルセデスでの戦い方に「適用するのが想像以上に難しい」と苦戦の理由を明かす。
「(シーズン序盤は)順調とは言えないね。正直に言えば思っていたより厳しい戦いを強いられている」
「(メルセデスとアウディは)まったく違う世界が広がっていて、その環境に慣れるのに想像以上の時間とエネルギーが必要なんだ」
「まったく嬉しい流れではないし、今の自分には満足していない。少し時間を置いて緊張を解いてから、もう一度ベストを尽くせるよう努力したい」
開幕戦ホッケンハイムで15ポイントを獲得したモルタラだったが、以降のレースでは苦戦。第2戦・第3戦の4レースでわずか6ポイントしか獲得できてない。
「ホッケンハイムはいい流れだったが、(第2戦の)ラウジッツリンクではかなり苦戦を強いられた。特に予選でマシンに自信を持てないんだ。決勝での走りは少しずつ改善してきていて、気持ちも上向いているけど、今は厳しい状況だね」
「(第3戦の舞台である)ハンガロリンクでも苦戦するなんて想像もしていなかった。これまでポールポジションを獲得したり、優勝したりと相性の良いサーキットだったからだ」
「今週末の第4戦(ノリスリンク)は楽しみにしているけど、厳しい状況は変わらないだろうね」
チャンピオンシップでモルタラは、ランキング首位のレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)に対し49点もの大差をつけられているが、チャンピオン獲得を諦めてはいないという。
「この先、流れがどう変わるかは誰にも分からない。すぐにベストなセッティングを見つけるかもしれない。僕たちには充分な経験があって、解決策を見つける術を知っているからね」
「今は解決策が見つかっていないけど、明日には見つかるかもしれない。そうなれば僕の2017年シーズンがようやくスタートする。楽観的な気持ちでいるよ」