トップへ

プレマ・セオドールレーシング 2017年FIA-F2第4戦バクー レースレポート

2017年06月28日 10:52  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

レース1を制したシャルル・ルクレール
FIA-F2 ルクレール アゼルバイジャンGPでポール・トゥ・ウイン

2017年6月24~25日
アゼルバイジャン/バクー
 FIAフォーミュラ2、2017年シーズンの勢力分配図は徐々に形成され、プレマ・セオドールの一歩抜きん出た強さが印象的になってきました。

 モナコでは様々な出来事に翻弄されたチームでしたが心機一転、ここアゼルバイジャンに到着したチームは前のレースのことを吹っ切ってこの週末のレースに新たな気持ちで臨みました。

 FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)ドライバー、シャルル・ルクレールは予選で四連続ポールを決めましたが、彼にとってのこの週末は感情的にならざるを得ない状況でした。

 レース前、シャルルの最大の理解者であった父親を亡くし気持ちの整理がまだつかない状態でレースウイークを迎えていたのです。

 去年、チームはこのレースで劇的なダブルウインを決め、見ているすべての人に衝撃を与えましたが、今年もそれを彷彿させるかの様な展開でフィーチャーレースを制しました。

 シャルルはフィーチャーレースをポール・トゥ・ウインで決め、何度もセーフティカーが出動する荒れたレースを自らのコントロール下に置き制しました。

 対照的にアンラッキーが続くフォーコは予選6番手からのスタート。序盤、快調にレースを進めていたもののカナマサスのマシンにコンタクトしてしまい短いレースを終えました。

 日曜日のスプリントレース、シャルル8位(リバースグリッド)、フォーコは19番手からのスタート。この日、気温がグングン上昇し、路面温度57.2℃度を記録。タイヤへの影響が心配されました。

 シャルルはスタート直後2ポジションダウン。しかしすぐに挽回し、マケロブとのポジション争いを皮切りに次々とオーバーテイクを仕掛け、二台まとめてオーバーテイクし、見るものを圧倒。前を行くのはラテフィとナトだけというポジションにまで回復。

 そしてラテフィを抜いて2位に上がったところで無情にもシャルルに10秒加算のペナルティが課せられます。
 
 シャルルは前を行くナトをオーバーテイクし、トップに立つもナトも離されないように必死に喰らい付き結局10秒以上の差を付けられず2位となりました。
 
 一方のフォーコは13位に上がったところでフィニッシュ。彼にとって今シーズンはまだ始まっていないも同然です。

 次のレースは7月7~9日、オーストリア・レッドブルリングで開催されます。

ドライバーのコメント
シャルル・ルクレール
「今週はとても良い結果でした。ペースだけ言うとスプリントレースの方が良かったと思います。ウイークエンドの前半はちょっと大変だったけど、このような結果を出せて良かったと思っています」

「この素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。次のレースは自分の好きなレッドブルリングなので楽しみにしています」

アントニオ・フォーコ
「セーフティーカーが出てきたことによって順位を上げられると考えていましたが、ちょっと難しい展開でした。最初のラップ、トラフィックでアクシデントに遭遇しないように気をつけたのだけど、結果セーフティカーは出なかった」

「ペースは良かったが自分と前のクルマとの距離はとても大きくて詰められなかった。あまり良い週末ではありませんでしたね。次のレースでは本来、自分のいるポジションに戻ってレースをしたいと思います」