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「早生まれの子は損だらけ」母親の相談に非難殺到 「子供を損得で語る親がいるなんて。かわいそう」

2017年06月27日 19:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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待ちに待った我が子の誕生は、親にとってこの上ない喜びだ。しかし、生まれた月によって色々心配する親もいるようだ。

発言小町には6月12日、「早生まれの子は損する事が多い」というトピックが立った。トピ主は2月と3月の早生まれの子どもがいる女性。女の子であれば早生まれでない子と比べて若くいられるというメリットがあるが、男の子は体力が劣るなどのデメリットしかないと嘆いている。

中でもトピ主は、早生まれの子どもは児童手当や扶養控除の金額が少ないことに不満を抱いている。

「しかも二人分だと、何十万?にもなり結構なお金になります。男の子の早生まれで、得する事は有るのでしょうか?」

「保育園に入園できず。日本の早生まれの損する状況に驚愕」

児童手当が支給されるのは「15歳の誕生日後の最初の年度末まで」なので、子どもの誕生日が3月だと、4月生まれよりも支給期間が短くなってしまう。

扶養控除に関しても、対象となるのが「扶養親族のうち、その年12月31日現在の年齢が16歳以上の人」となっている。そのため、同じ高校1年生でも早生まれの人は控除対象になるのが1年遅れることになる。

こうした背景もあり、トピ主の意見に賛同する意見が相次ぐ。

「高校生になったばかりの長男が4月予定日だったのに、3月末に産まれて大変でした」
「3月生まれの男の子がいます。保育園入園で0歳に申し込めなかったことから始まり、日本の早生まれの損なことに驚愕しています」

多くの認可保育所では0歳児を生後57日としており、産後すぐに預けることはできない。定員オーバーで待機児童が出る中、早生まれの子どもが年度途中で入園するのは難しく、「保活の負け組」と呼ばれることもある。

「早生まれは損だ と言われながら育つお子さんが不憫」

早生まれの子どもの不利な点として、体格や学力の差を挙げる人は多い。

「4月と3月生まれでは、特に幼い間はものすごく差があります」

ほぼ1年違いの子どもが同学年として扱われるのだから、早生まれの子どもからすれば成長の遅さを感じるのは無理もない。

実際、両者の学力には差がある。川口大司現東京大学教授が一橋大学で准教授だった2007年に発表した論文では、小・中学生の同一学年の最年長者と最年少者の間には、偏差値約2から3の差があることが示されている。

体格面にも差が出るため、それが後々にも影響が出てくることがある。サッカー選手や野球選手は早生まれが少ない、とはよく言われていることだ。

もっとも、もらえるお金が少ないことに不満を持つ気持ちはわかるとしても、早生まれのデメリットにとらわれるトピ主に対しては、

「子供を損得で語る親がいるなんて。かわいそう」
「産まれて来てくれただけで感謝!じゃないのですか? 早生まれは損だ と言われながら育つお子さんが不憫だと思います。」

といった批判的なコメントも寄せられている。子供の誕生を素直に喜び、早生まれにコンプレックスを抱かないよう育てていくことが肝要だろう。