WEC世界耐久選手権とフォーミュラEに参戦しているサム・バードは7月15~16日に開催されるWEC第4戦を欠場。同週末にニューヨークで行われるフォーミュラE第9・10戦に出場する。
2017年シーズン、バードはWECにはAFコルセから、フォーミュラEにはDSヴァージン・レーシングから参戦している。しかし、今季両カテゴリーでは日程のバッティングが多発。7月15~16日はニュルブルクリンクでのWEC第4戦とニューヨークでのフォーミュラE第9・10戦が重なっており、どちらか欠場することを余儀なくされる。
バードはWECニュルブルクリンク欠場についてフェラーリと合意済み。AFコルセは代役としてトニ・バイランダーかミゲル・モリーナの起用を検討しているとされ、近日中にはWECニュルブルクリンクの正式なエントリーリストも発表される予定だ。
バードは「FIA公認のモータースポーツが初めてニューヨークで行われる。フォーミュラEが新たな境地を切り開き、その一員となれることに興奮している」とフォーミュラE出場の意気込みを語っている。
「僕はニューヨークの人たちにすばらしいショーを見せることができると思っているし、両日ともたくさんの人たちがレースを見に来てくれることを期待しているよ」
「ふたつのレースの日程が重なってしまうことはチームとドライバーにとって大きな負担にはなるけれど、どちらも見逃すわけにはいかないレースになる」
バードが所属するDSヴァージン・レーシングでは、ホセ-マリア・ロペスがWECニュルブルクリンクに出場するため、リザーブドライバーのアレックス・リンがニューヨークePrixに出場する。
リンはロペスに代わり、チームのシェイクダウンテストに参加しているほか、多くの週末でチームと帯同。ニューヨークePrixまでにはシミュレーターテストに加え、ブルックリンで走行テストに臨む。
ロペスと同様、TOYOTA GAZOO RacingからWECに参戦しているセバスチャン・ブエミも、WECを優先してニューヨークePrixを欠場する見込み。代役には全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しているピエール・ガスリーの名が挙がっている。