フォーミュラEに参戦するマヒンドラが、6月29~7月2日にイギリスで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで2017/18年シーズンのフォーミュラEマシンによるデモランを行う。ドライバーはニック・ハイドフェルドだ。
2017/18年のフォーミュラE第4シーズンに向けては、参戦する各チームは非公式にテストを進めてきており、新型マシンが公の場に姿を現すのは、これが初めてとなる。
第4シーズンにおける最大の変更点はレース中に使用できる電力量が従来の170kWから180kWに引き上げられること。
第5シーズンとなる2018/19年にはパワートレインの最高出力が50kW増の250kWに引き上げられ、最低重量も930kgから42kg増加されることになっており、各チームはこの大幅な変更を前に段階的な開発を迫られている。
マヒンドラのチーム代表、ディルバー・ジルは「グッドウッドにニックとM4エレクトロを持ち込むことに興奮している。(グッドウッドのイベントレースである)ヒルクライムでの、電動オープンホイールのレコードを塗り替えたい」と述べている。
「私たちはつねに境界を押し広げようとしている。レースファンや熱狂的な自動車好きに、フォーミュラE第4シーズンに投入する新型マシンを紹介する場として、グッドウッド・フェスティバルはこれ以上ない場所だと考えた」
マヒンドラによれば、この新型M4エレクトロは1速のギヤのみで走行するマシンとなるという。これまで同チームは2速ギヤの車両を用いてきた。なお、マヒンドラ以外のチームは10月にスペイン・バレンシアで行われる公式テストまで、2017/18年型マシンは公開しないとみられている。
マヒンドラは今シーズン、第7戦ベルリンePrixでフェリックス・ローゼンクヴィストが優勝。グッドウッドを走るハイドフェルドは、1999年に同イベントでマクラーレン・メルセデスF1をドライブし、41.6秒のタイムを記録している。