ユニクロは6月27日、「思春期の娘の子育て問題に関する調査」の結果を発表した。
調査は4月15~16日、小学校高学年の娘を育てた経験があるシングルファザー100人を対象にインターネットで実施した。
ブラジャー購入方法は「一緒に行って買う」か「お金を渡して購入させる」多数
シングルファザーの74%が「娘を育てるにあたって、戸惑った・困った経験はある」と回答している。
最も多かったのは「娘の身体の成長」(73%)で、次いで「娘の心の成長」(68.9%)、「学校行事」(47.3%)、「洋服選び・髪型」(41.9%)と続く。性別の違いから「適切な解を見つけられなかった」と感じている父親が多いようだ。
特に下着売り場に小学校高学年の娘のブラジャーを買いに行くことについて、60%が「抵抗がある」と答えている。
どんなことに抵抗を感じるかを聞くと、多かったのは「どのサイズを買うべきかわからない」(78%)、「どういう商品があるのか分かりにくい」(75%)といった商品やサイズの知識不足。また「時間をかけて検討できない」(68%)、「売り場に居づらい」(67%)、「下着売場に入るところを見られたくない」(56%)と人目が気になる、という点もあるようだ。
実際に娘の下着を購入するときは「娘と一緒に行って買う」「娘にお金を渡して購入させる」(同39.8%)が最多だった。
また「通販やネットで購入」(8.6%)、「自分が1人で行って買う」(5.4%)という人もいる一方で、「親戚」(26.9%)、「元嫁」(9.7%)、「ママ友(子どもの友達の母親)」(3.2%)など誰かに代わりに行ってもらうという人も多い。シングルファザーの53.8%は自身が購入に関わっているが、46.2%は誰かにゆだねている。
「初潮が来たときに男親に赤飯を炊かれてどう思うか」
異性を育てるにあたって36%が「誰かに助けを求めたい」と思ったことがあると回答している。
「生理がきたことやどんな下着を買えばいいのか、どんな態度でいればいいのか戸惑った」
「ブラジャーをつけるタイミングが、本人も言わないので全くわからなかった」
と女性の身体の変化について分からず、どうすればいいのか分からないというものが多かった。
実際に相談した相手は「親戚」(44%)が最多ではあるが、次いで「いない」が31%となっている。父娘ふたりで問題を乗り越えたという解釈もできるが、他人に相談できないという人がいるとも考えられるだろう。
また一番相談しにくい人は「元妻」で34.5%だった。
シングルファザーとして中学生の娘を育てるコラムニストの小寺信良さんは、小さいうちは可愛いですむが、女性の変化が始まるその気持ちまでは分からない、とリリース内でコメントしている。
「初潮が来れば赤飯を炊いて祝うなんてことも言われていますが、男親にそれをやられるとどうなのか。異性を育てるということは、『自分の時はどうだったかなぁ』という経験が役に立たないということなんですね」
また相談相手の2位が「いない」とういことに、「親では世代が離れすぎて違うと思いますし、別れた妻に聞くのも…。そういう苦悩が読み取れます」とコメントしている。