プレミアムフライデーは2月24日に始まってから、これまでに計4回実施されてきたが、実際のところどの程度効果があったのだろうか。プレミアムフライデー推進協議会事務局は、6月26日に意識調査の結果を発表した。
「いつもより早く帰った(退社した)かどうかに関わらず、普段の金曜も含めた週末にはできない過ごし方ができましたか?」という質問には、64.5%の人が「過ごすことができなかった」と回答。「過ごすことができた」の7.6%を大きく上回った。
プレミアムフライデーよりノー残業デーと週休3日制を望む人が多い
調査は6月15日に実施され、全国の20~50代の働く人2015人から回答を得た。プレミアムフライデーの「内容もよく知っていた」(27.1%)、「内容はある程度知っていた」(46.8%)人はあわせて73.9%に上り、知名度の高さが伺える。
「賛成する」(14.9%)、「ある程度賛成する」(31.6%)人は合計で46.5%にのぼったと半分近い人が賛成している。「いつもより早く帰った(退社した)かどうかに関わらず、どのような過ごし方をしましたか」という質問には「家でゆっくり過ごした」という人が最も多く、45.2%に上った。
また、プレミアムフライデーについて「いつもより早く帰れる(退社できる)かどうかに関わらず、ちょっと豊かな時間を過ごしたいと思いますか?」という質問に、「そう思う」と答えた人は18.3%、「まあそう思う」は37.2%で、あわせて55.5%の人が「豊かな時間を過ごしたい」と考えていることがわかった。この質問に「そう思う」と回答した人の割合が最も高かったのは、20代の女性で72.2%だった。
設問の「いつもより早く帰れるかどうかに関わらず」という文言が気になるが、一応多くの人が期待しているようだ。
プレミアムフライデーは「働き方改革」の一環でもある。勤務先企業がなんらかの「働き方対策」を導入している人は全体のうち600人で、その中でプレミアムフライデーを導入している企業は21.2%だった。「ノー残業デー」(78.3%)、「フレックスタイム勤務制度」(29.5%)に次いで3番目に多かった。
会社に導入してほしいものとしては、「ノー残業デー」(48.7%)、「週休3日制」(36.6%)、「フレックスタイム勤務制度」(30.6%)に次いで4番目(23.7%)だった。