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MotoGP:ランキング2位に後退したビニャーレス「これまでで最も奇妙な転倒だった」

2017年06月26日 17:42  AUTOSPORT web

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マーベリック・ビニャーレス/モビスター・ヤマハMotoGP
マーべリック・ビニャーレスは、ポイントランキングのトップを失うことになったMotoGP第8戦オランダGPの決勝レースでの転倒について、自身の人生の中で「最も奇妙」と表現した。

 ビニャーレスは11番手からのスタート。ウエットコンディションで開催された予選で獲得したグリッドは、今シーズンのワーストグリッドとなった。レース序盤、ビニャーレスは10周目には6位にまでポジションを上げる。さらにスコット・レディングを交わし5位に浮上するも、11周目の最終シケインでリヤのグリップを失い転倒。2017年シーズンで2度目となるリタイアを喫した。

 この転倒により、ビニャーレスは111ポイントでポイントランキング2位に後退。4ポイント差でランキングトップに立ったのは、このレースで5位入賞を果たしたアンドレア・ドビジオーゾ、優勝を飾ったバレンティーノ・ロッシはビニャーレスとは3ポイント差の108ポイントで3位に浮上した。

「僕の人生の中で、最も奇妙な転倒だったよ。バイクの動きは、僕がこれまでに経験したことがないほど奇妙だった」とビニャーレスは語る。

「学ぶために必要な時間がある。僕たちが今日学ぶべきは、僕がグリッド上で11位になったことで余裕がなかったということだ。後方からの追い上げは、スプリントのようにレースを考える時間をなくしてしまう」

「僕は(アンドレア・)イアンノーネと(アルバロ・)バウティスタをオーバーテイクすることができた。ふたりとも、とてもレイトブレーキングだったけれど、僕はふたりを抜いてさらに前にいけるとわかっていた」

「金曜日には、僕は勝つことを望んでいた。僕にはそのペースがあったんだ」

 また、ビニャーレスは、この転倒でドビジオーゾと接触しなかったことは幸運だったとも語った。ドビジオーゾはこのとき5位走行中だったビニャーレスの後方につけ、6位を走行中だった。

「僕はとてもラッキーだった」

「ドビには僕と接触しなかったことについて、彼に『ありがとう』と言わなければならないね。そうなっていたら、もっとひどいことになっていただろう」

「僕はまだ、ポイントランキングトップのドビジオーゾから4ポイント差の位置にいる。それに今シーズン、このようなこともあったけれど、僕はレースごとに回復してきたんだ」

 ビニャーレスは金曜日には、ドライコンディションの中でいいペースを刻んでおり、マルク・マルケスはビニャーレスが予選で下位に沈んだにも関わらず、その速さを指摘していた。

■ビニャーレスのペースを脅威に感じていたロッシ
 一方、レースを制したロッシはこう語る。「僕は心配していたんだ。マーべリックがレースの早い段階で、順位を上げてくるんじゃないかってね。でも、彼のリタイアを知らされてからは、まったく気にしなくてすんだ」

「マーべリックは金曜日にいいペースを刻んでいたから、僕は彼が僕の前でフィニッシュすることを心配していたんだ」

「僕は最初からプッシュしようとしたんだ。僕たちはこのコンディションの中ではいいペースだったから。“ビニャーレスがリタイアした”というサインは、残りのレースにおいて重要なニュースだったね」

「でも、ビニャーレスがリタイアして幸運だと思う瞬間があってもなくても、できるだけ速く走るということだけを考えていたよ」